2008年08月28日

you make it real/james morrison

coldplayとpaul weller以降、これという出会いがない。予想はしていたものの、ここまでとは思わなかった。

自然と今後のリリースへの期待も高まるわけだが、実際その期待に違わぬ強力な面子の新作が待ち受けているのだから、この2ヶ月の空白も、秋の新作ラッシュを存分に味わうためと思えば、かえって感謝しなければならないのかもしれない。それほど楽しみな新作のリリースが続く。


その秋の新作のひとつである、james morrisonの2年ぶりとなる2ndアルバムsongs for you, truths for me(9月24日日本先行発売)からの1stシングル、you make it realがひとあし早くyou tubeで公開されている。

http://jp.youtube.com/watch?v=Jhm9GPk0ClQ


ギターを抱えて、最高にソウルフルな歌声を聴かせるというだけでも十分なところに、相変わらず曲も抜群にイイ。
非常にポップなメロディと外連味のある構成ながら、オーセンティックなソウル・ナンバーとしての気品のようなものが失われないというのは、彼の非凡なセンスの成せる業である。

加えて今回はシンプルなPVもイイ。
前作のPV、例えばyou give me somethingやwonderful worldなどは、別にCGなどを駆使したり派手な演出があったわけではないが、歌だけで十分なjames morrisonに対しては、明らかに演出過剰といっていい内容だったと思う。

you make it realのPVは、シンプルなうえに雰囲気のある映像が曲と絶妙にマッチしている。彼にはこれくらいが調度いい。

james morrisonのyou make it real、豊穣なる秋を予感させる名曲である。

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2008年08月23日

短くとも暑い夏

お盆を境にあっという間に涼しくるというのは、ほぼ毎年のことだが、これほど急激に涼しくなるのもめずらしい。涼しいというより寒いといったほうがいい。まだ8月というのに、ここ2、3日の最高気温は20℃にも届かない。「残暑」の「ざ」の字もない。ここまで一気に涼しくなると、諦めもつきやすい。「夏が終わる」という感傷的な気分に浸る間もなく寒い。


それに、今年の夏は最高気温も32℃程度、窓を開けたまま寝ることができた夜も数えるほどという、夏とも呼べないような夏であり、非常に物足りなかったので、夏が終わる寂しさ自体もそれほど大きいものではない。こういう夏の終わりも想定内のことだった。

したがって、過ぎ行く夏を惜しみつつa-haのsummer moved onなどを聴いても、感傷的な気分もどこか空々しく響き、寂寥感などはそのまま涼しさに直結してしまう。



7月に脳出血で倒れて以来療養中だったプロデューサーjerry finnが、この8月21日、帰らぬ人となった。

morrisseyの7年ぶりの復活作となったyou are the quarryのプロデューサーがgreen dayやoff springを手がけるjerry finnなる人物と聞いて、初めはあまりmorrisseyと結びつかない意外な人選だと感じた。

しかし、実際に届けられた作品は、史上最強となったmorrisseyの優雅で激烈で生々しい歌声を見事にとらえた傑作であり、当然セールス的にも大成功をおさめたのである。

もちろん、7年間に書き溜められライブで演奏されてきた、まるでベスト盤ともいうべき魅力的な楽曲も成功の理由のひとつではある。ただ、それらの魅力的な楽曲も、例えば同様に粒よりな楽曲が揃っていた7年前のmaladjustedのようなサウンドでは、morrisseyの歌声に比して大いに見劣りしたはず。
だからこそ、morrisseyも自身の歌声に負けないようなサウンドを提供してくれるであろう、jerry finnをプロデューサーとして迎えたのだと思う。

そして、その起用に見事に応え、morrissey復活の功労者となったjerry finn。

再びプロデュースを手がけたmorrisseyの新作、years of refusalのリリースを待たずに、38歳という若さで亡くなってしまった。


「若くして」と思えば無念に違いないが、才能あるアーティストたちとともに素晴らしい作品を世に送り出した功績からすれば、たとえ短くとも幸福な人生だったのではないか...、現在37歳のわが身を省みつつ、心からそう思う。


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2008年08月22日

johnny marrと行く音楽の旅

「ジョニー・マー、ザ・クリブスの正式メンバーに」2008-08-21 BARKS

http://www.barks.jp/news/?id=1000042754


modest mouseに続き、the cribsへの正式参加というニュースも、johnny marrの落ち着かない経歴に新たなバンドが加わるに過ぎないという感じで、ソロ(the healers)に集中するか、どうせバンドをやるならelectronicをやって欲しいと思っている僕にとっては正直、あまり胸躍るニュースではない。

ただ、marrの「気の向くまま、耳の向くまま」とでも表現したい飄々とした生き方は、とてもうらやましく思う。

また、modest mouseやthe cribsのような自身と10歳も20歳も違う若いアーティストと一緒に活動できる、人当たりの良さや人望、そして若いアーティスト達の作品に真摯に耳を傾け、素晴らしい作品には惜しみない賛辞を贈り、果ては共演までしてしまう、その相変わらずの音楽ファンぶりなどは、marrという人の愛すべきところだと思う。

だから、ソロに集中してくれよと文句のひとつも言いながら、結局modest mouseもしっかり聴いてしまうわけである。


普通に考えれば、若いアーティスト達にとって10も20も年上の大先輩と一緒に作業するのは大変なことのはず。しかも、modest mouseやthe cribsは若いといっても中堅どころ、初々しい新人とは違い、自分達だけのほうがやりやすい面もあるはずだが、それでもmarrと一緒にレコーディングしたい、さらには正式に加入してほしいとまで思わせるのは、marrがおそらく僕の想像以上にいい人であり、音楽を通して国籍や年齢も簡単に超越してしまえるオープン・マインドを持っているからなのだろう。


まるで、世界には素晴らしい音楽がたくさんあり、固定観念や偏見を捨て、まだ知らない音楽を大いに楽しむべきだということを体現しているかのようでもある。

今回のthe cribsへの加入も、marrとthe cribsにとってはもちろん、結果的には、ソロやelectronicのほうを聴きたいなどというmarrのファンにとっても、有益なものとなるに違いない。

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2008年08月21日

寝耳に水、the killers

例えばkasabianやkings of leonなど、特に最近は1年半から2年という短い期間でアルバムをリリースするアーティストも少なくないので、the killersが11月に'06年リリースの前作sam's townから約2年ぶりとなる、3rdアルバムday and ageをリリースするというのは驚くべきことではないかもしれない。

ただ、昨年には新曲も収録したB-side集sawdust、そしてクリスマスにはdon't shoot me santaというクリスマス・シングルのリリースもあったわけで、彼等のファンとしては、今回の3rdアルバム・リリースの情報は「一体いつのまに?」という驚きをもって受け止められるのではないだろうか?

しかも、個人的にはduran duranとの共演も記憶に新しく、およそthe killersの面々がスタジオにこもり、アルバム1枚分のレコーディングを行っているという姿は想像できなかった。
5月のラスヴェガスでの共演に際しては、新作におけるduran duranとの共演について妄想したりもしたが、レコーディング自体は6月には完了していたという話もある。


そんなわけで、the killersの新作については、まだ先の話だろうとすっかり油断してしまっていた。
今や2000年代のバンドとしては、個人的にthe thrills/hard-fiと並び重要なバンドとなったthe killersの新作の情報が、まさに寝耳に水だったというのは非常に情けない。
特に、ライブで演奏されたneon tigerとspacemanという2曲の新曲が、すでにyou tubeで見られるということに気づかなかったのはかなり口惜しかった。


早速その2曲を聴いてみたら、これがまた、どこからどう聴いてもthe killersでしかあり得ないというような、前作であっさりと確立してしまったthe killers印のサウンドとグルーヴでありながら、かといって過去の作品と同じような曲かといえば全くそんなことはない、彼等の持ち味であるポップなメロディとダイナミックなグルーヴが前作にも増して見事に融合された曲(例えば、spacemanは安易に言ってしまうと、1stのmr.brightsideと2ndのwhen you were youngがひとつになったようなとんでもない曲なのだ)であったので、そこでまた自らの不明を大いに悔いた。


前作sam's townは、(多くのアーティストにとって大きな壁となる)2ndアルバム史上に残る名盤であった。難しい2ndアルバムの壁を越えたアーティストは、その後の活躍も約束されることが多いのだが、最近のアーティストの中でthe killersほど軽々とその壁を越えて見せたアーティストはちょっと見当たらない。

したがって、11月発売のday and ageが素晴らしいものになるなんてことは当たり前の話なのである。

それどころか、the killersらしい瑞々しいポップ・センスと3枚目のオリジナル・アルバムとは思えないほどの風格が両立してしまうというような、今度はロックの歴史に燦然と輝く名盤となることもほぼ確定的だと思うのだ。
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2008年08月20日

collect 12 mixies plus/culture club

「現状では貴重な作品」2005/12/26

かなり以前から輸入盤で入手可能だった作品なのに、それをそのまま発売してしまうEMI。呆れるばかりだが、オリジナルアルバムのリマスター国内盤も発売されない状況では、やっとリミックスとB面のコレクションが発売されただけでも感謝しなければならないのかもしれない(皮肉をこめて)。

収録されたバージョンのほとんどは、80年代的extended versionであり、昨今のリミックスと比べると大人しい内容になっている。ただし、2曲目のit's a miracle〜miss me blind(US12"MIX)は、アルバムcolour by numbersから、アメリカと日本での2ndシングルmiss me blindとイギリスでの2ndシングルit'a miracleをメドレーにした「省エネ12インチバージョン」ともいえる面白い作品である。当時、来日記念盤12インチシングルとしてリリースされたここ日本では、「ミス・ミー〜イッツ・ア・ミラクル マルチ・ミックス」と呼ばれていた。

美しいストリングスアレンジを堪能できるtimeのinstrumental versionもいい。

love is cold/colour by numbers/from luxury to heartache/man shakeなどは、レコード時代のB面曲。彼等のB面曲にはあまりいいものが無く、これらの曲も彼等の音楽的背景をうかがい知る手がかりとしての資料的な価値しかないように思う。

ここに収録された曲のほかにも、i'm afraid of me long version、the medal song extended mix、the war song shriek mix・french versionなど、ほったらかしの12インチバージョンはいくらでもあるのだが、中高生の頃、culture clubを応援していたファンの熱い気持ちが還元される日は果たしてやってくるのだろうか?



この日本盤のリリースから早4年。
ほったらかしの12インチバージョンはいまだほったらかしのまま。
中高生の頃、culture clubを応援していたファンの熱い気持ちもほったらかしのまま。
つまり、今だに「現状では貴重な作品」のままである。
posted by atons at 19:41| Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月19日

the blow monkeysのライブで女性を口説いた時代

the blow monkeysのニュー・シングル、the bullet trainが18日にダウンロードのみで発売された。
残念ながら日本のiTunes storeでは販売されていない。

初期3作の紙ジャケがほんの少し話題になるだけで、一向に18年ぶりのニュー・アルバムについて触れられない日本においては仕方のないことではあったが、9月8日の発売まで3週間をきり、やっとそのニュー・アルバムdevil's tavernの情報が、(wet wet wetについて、日本においてはおそらく唯一取り上げてくれる)まさに音楽メディア界最後の良心、CDジャーナルに掲載された。


「ブルーアイド・ソウル・バンド、ブロウ・モンキーズの18年ぶりの復活作!」2008/08/18 CD Journal

http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=20246&fm=mail


また、HMVとamazonでの取り扱いも始まり、HMVのトップ・ページには(8月19日現在)、「blow monkeys 18年振りの新作!」という表示もある。

http://www.hmv.co.jp/search/artist/000000000000618/&sort=date&formattype=1

http://www.amazon.co.jp/Devils-Tavern-Blow-Monkeys/dp/B001ECM268/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=music&qid=1219131660&sr=8-2


CDジャーナルの情報は、かなりの音楽好きでなければ接することもないだろうが、HMVのトップ・ページであれば、結構な数の人の目に触れるはずである。

「blow monkeys 18年振りの新作!」という表示を目にして、一体どれだけの人が反応するものなのだろうか?

ちなみに、某SNSのthe blow monkeysコミュニティのメンバーは約200人。アルバム5枚リリースの実績があるだけに、短命に終わるバンドがほとんどだった80年代後期のアーティストの中では、ファンの数は多いほうだと思う。


タイトルは忘れてしまったが、'88年頃に放送されていたトレンディ・ドラマ(!)において、the blow monkeysのライブ・チケットで彼女をデートに誘うというようなシーンがあった。

当時は、表面的なイメージだけで軟派なドラマに都合よく使われることが嫌でたまらなかったが、20年後の現在、日本発売すら見送られる80年代のアーティストの作品に触れる機会が多くなり、どんなくだらないドラマだろうが取り上げてくれるだけマシという思いのほうが強くなってしまった。


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2008年08月18日

カバーって難しい

オリジナルはfrankie valliによる60年代の大ヒット曲であり、80年代以降はboys town gangのカバーによりディスコ・クラッシクとして広く知られる、can't take my eyes off you(邦題「君の瞳に恋している」)のカバー・バージョンが、現在放送中の某ドラマの主題歌になっている。

ポップ・ソングとしてほとんど完璧な曲なので、誰がどのように歌おうが、それなりの体裁は保てるのだが、だからといって今あえてドラマの主題歌として盛大にカバーする意味があるようには思えなかった。

「何故いま? 」「この曲を? 」「学園ドラマの主題歌に?」と疑問符だらけになる。

唯一考えられるのは「どうしてもこの曲が好きで、歌いたくてたまらない」という個人的な理由のみだが、どうしても好きな曲を歌いたいというのなら、自身のライブで取り上げる位に留めておくべきであり、客観的に必然性の欠片もない、しかも拙いカバー曲を作品として世に出すというのは、大いに問題ありということになる。


そもそもカバー曲に、安易に手を出してはいけないのである。

その曲を自分なりに消化できるという思い上がりは、そのまま自身のセンスの無さを露呈することになりかねないし、結果的にその曲を好きな人達を敵に回すことにもなるのだから、特に超有名曲に手を出すのはなるべくなら避けたほうがいい。

カバーという行為は、音楽的才能そのものに限らず、選曲からはその人の音楽的背景と音楽への愛情が自ずと明らかになるわけで、オリジナル曲を捻り出すよりも簡単にヒットを生み出すことが出来る一方、自らの首を絞める可能性も十分にある。


また、これはカバーのみに留まる話しではないが、「この曲ではここを是非聴いてもらいたい」という「聴かせどころ」が明確でなければ、人の心を捕らえることは難しい。

今回のカバー・バージョンには、その「聴かせどころ」がどうしても見当たらない(聴き当たらない)。


例えば、同じcan't take my eyes off youを、U2のwhere the streets have no nameとメドレーにしてしまったpet shop boysのバージョンなどは、個人的にはそれほど素晴らしい内容だとは思わないのだが、U2とboys town gangをくっつけてしまうという、(作品の内容より、その行為自体がはるかに刺激的といえる)ワン・アイディアのみでも聴く価値があったのである。

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2008年08月17日

夏の歌、大本命?

兄に「夏の歌といえば?」と聞いたら、しばしの沈黙の後「やっぱり、清水宏次朗のsummer of 1985だな」と半笑いで答えた。


話は21年前に遡る。
1987年の夏、宮城県仙台市からTBSの「ザ・ベストテン」の特番「ザ・ベストテンIN仙台」が生放送された。

ベスト10圏内とスポットライトのみの通常放送とは違い、その日の放送では10位圏外の歌手達も、仙台の各所からの中継という形で歌を披露することが出来た。

事前にどの歌手が登場するかについては明らかにされていなかったものの、当然それなりに人通りの多い場所で中継の準備がなされるわけで、放送時間が近づくにつれ、仙台市内数箇所の中継場所には芸能人の姿を一目見ようという人たちが集まり始めていたものと思われる。


そんな中、仙台市一番町、三越前の中継場所に現れたのが清水宏次朗だった。

黒のタンクトップに、白パンツ。手には何故かトラかライオンを模したものと思われる可愛らしい手袋をはめ、景気良くsummer of 1985を歌い始めた。

その週の順位は15位、ポイントは4868点だった。曲紹介のアナウンサーによると、清水宏次朗は「仙台では牛タンを食べたい」らしかった。早々に外してしまった可愛らしい手袋の下から、もうひとつ黒皮の手袋が現れる。

肝心の歌のほうは、中低域の素晴らしい安定感で聴かせる抜群の歌唱力。歌唱力の無さを似非オリジナリティでごまかそうとする昨今のアーティストなどより、余程いい歌を歌う。


まるで当時その状況を目の当たりにしたかのような、もしくは、兄弟そろって清水宏次朗のファンで、今だに当時の放送を収めたVHSを大切に保管しているかのような描写だが、その場にも居合わせなかったし、清水宏次朗のファンでもない。僕は、映画「ビー・バップ・ハイスクール」もテレビで一度見ただけだし、兄に至っては見たことすらないはずで、そのほかの経歴についても全く知らない。

ただ、当時仙台で暮らしていた兄が、偶然仙台市一番町で「ザ・ベストテン」の中継に遭遇した友人から「いやぁ、誰が出てくるかと思って期待していたら、いきなり野太い声で『さぁまあぁぁ〜』って聞こえてきてさぁ、何かガッカリしたよ〜」という話を聞いた、という話を数年に1度思い出しては、その『さぁまあぁぁ〜』を真似てゲラゲラ笑うだけのものだった。


今回もその例に漏れず、兄の口から出た清水宏次朗のsummer of 1985は、まともに聴いたこともない『さぁまあぁぁ〜』というフレーズだけで笑いへ転化するところだったのだが、つい出来心でyou tubeを検索してみたら、仙台市一番町での「ザ・ベストテン」の中継の模様がそのまま、しかもかなりいい状態のものが投稿されていたというわけである。


その映像を見て大いに笑うつもりが、歌の上手さに妙に関心してしまうという意外なところに落ち着いてしまったのは奇妙な感じだった。

それでも、'87年にもかかわらず、(おそらく)メロディになじみにくいという理由だけで2年前のsummer of 1985となったのだろうということや、初めてまともに聴いたその曲が、もし「summer of 1985」というタイトルで曲を作れといわれたら、100人中99人がそうするであろう、全く捻りの無いものであるということは、やはり笑えるのであった。
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2008年08月16日

一喜一憂

years of refusalの発売延期に落胆し、live at the hollywood bowl発売の知らせに喜んだのも束の間、morrissey自身によるこのDVDに対する否定的なコメントが発表された。


The slapdash release of Morrissey live at the Hollywood Bowl is done by Warner without any consultation to me whatsoever, and is in breach of their terms as laid out by themselves in an agreement made for the film between Warner and my ex-manager. Being Warner, predictably the sleeve art is appalling. It is the work of cash-hounds, and I urge people NOT to buy it. I am not signed to Warner, and no royalties from this dvd will come to me. Please spend your money elsewhere.
thank you, MORRISSEY.


morrisseyらしい気持ちのいい物言いであるし、たとえそれが法に触れないものだとしても、アーティスト本人の承諾が得られないまま、このような商品が発売に至るという仕組みは大いに疑問に思う。

そして、何しろmorrisseyが「買うな」と言うのだから、ここはやはりファンとしては買ってはいけないのである。

...ときっぱりDVDを諦めて、morrisseyに倣いたいところではあるが、そうもいかない。


数千円の出費で動くmorrisseyの姿を拝めるDVDを見ずに我慢できるファンが果たしているものだろうか?逆に我慢できたファンは本当のファンと言えるのか?

しかも、morrisseyは、(1)自身の承諾の無い商品、(2)カバー・アートがヒドイ、(3)自身にはこのDVDからの印税収入が見込めない、ということを問題にしているのだが、DVDの中身、つまりライブの出来不出来については特に触れていない。
無論、撮影自体も許可したわけではないのだから、映像についてもmorrisseyからすれば不満足な内容である可能性も否定できないが、hollywood bowlでのパフォーマンスそのものが素晴らしいクオリティであることは間違いない。尚さらファンに我慢を強いるのは酷なことである。


また映像の拙さということになれば、'92年にはlive in dallasという本来商品化用の素材ではなかった映像がVHSとしてリリースされたという過去もある。

などと色々と理由を探して、結局morrisseyの意思に背きDVDを購入してしまうであろう自分を正当化したいだけなのだが、それでも、もしmorrisseyが来年years of refusalリリース後に来日してくれるというのであれば、何とか我慢できるかもしれない。

posted by atons at 15:29| Comment(0) | TrackBack(0) | morrissey | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月15日

紙ジャケよりdevil's tavern

the blow monkeysの初期3作品(limping for a generation/animal magic/she was only a grocer's daugter)が、8月20日に紙ジャケ仕様で発売される。

残念ながら、エンハンスド仕様もそれぞれPV1曲のみの収録、ボーナス・トラックに関しては海外盤をそのまま流用という、例によって非常に中途半端な内容ではあるが、長らくオリジナル・アルバムが廃盤状態だったことを考えれば、今回はduran duranやculture clubの場合のように、目くじらを立てることもないのかもしれない。


しかし、それでもちょっと気になるのは、紙ジャケ発売の記事の中に、9月に発売されるthe blow monkeysのニュー・アルバムについての情報が全く掲載されていないということだ。
今回の紙ジャケ発売は、てっきりニュー・アルバム発売に便乗した企画とばかり思っていたのだが、やはり昨今の紙ジャケ・ブームに乗じた企画に過ぎないようだ。

記事の冒頭に「今年18年ぶりの新作が発売されるthe blow monkeysの...」とあるだけでも、ファンとしては有難いのだが、おそらくその情報についてすら知らないからこそ、こんな中途半端な紙ジャケ仕様盤を発売して平気な顔をしていられるのだろう。


そのthe blow monkeys18年ぶり、オリジナル・アルバムとしては通算6枚目となるdevil's tavernの発売は9月8日。

8月18日からダウンロードのみで販売される1stシングルbullet train。
現在my spaceのthe blow monkeysのページで聴くことができるのだが、これがたまらなくカッコイイ。


グラムにソウルにジャズにファンク、そしてディスコにハウス、ワールド・ミュージックと実に幅広い音楽性を持つ彼等(というかdr. robert)がいったいどんなサウンドを聴かせてくれるのか、ドキドキしながら聴いてみたその曲は、ファンキーでグラマラスなロックにワールド・ミュージック的パーカッションが絡み、もちろんセクシーなサックスも実に効果的に配され、何よりdr. robertらしい凛々しいメロディが炸裂する、そんじょそこらの若造では到底及びもつかないようなハイセンスをこれでもかと見せつけながら、きっちりとポップでもあるという仕上がり。

興奮のあまり冗長になってしまうが、簡単に言えば、聴いた後「カッコイイなぁ」と独りごちざるを得ないような曲であり、初期3作品の紙ジャケとどちらを優先するかといえば、間違いなくこちら、ニューアルバムdevil's tavernのほうであると断言できる曲なのだ。

posted by atons at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | the blow monkeys | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする