2010年02月28日

予定は未定の予定

発売延期または中止になったはずのwet wet wetのthe collection:sweet little mysteryは、予約していたHMVでは依然として入荷待ちのまま。UKのamazonでは何故かダウンロード版も堂々と販売されていて、wishing i was luckyがオリジナル・バージョンではなく、popped in souled outに収録されていたライブ・バージョンであることが判明した。


それと一緒に予約したthe blow monkeysのライブ盤travelin' soulsとgabriella cilmiのシングルon a missionも、発売日当日に「お取り寄せ 14-20日以内に入荷予定」と表示され、やはり同様に入荷待ちのまま。travelin' soulsはUKでは2月8日に発売済み、gabriella cilmiもニュースとして取り上げているのに。


3月15日発売のrobbie williamsのシングルmorning sunは、HMVではまだ取り扱いがなく、amazonではかろうじて注文受付開始メールの登録がはじまった。



物足りなさにまかせて思いつくままに好きなアーティストの名前を検索するうちに、HMVでscritti polittiのabsolute:the best of scritti polittiというベスト盤を発見。

ついに来たかと興奮気味に確認してみると6月7日というめったに遭遇しない3ヶ月先の発売予定。amazonではどうなっているかと思ったら、こちらは3月29日と現実的な予定だが「現在お取り扱いできません」。

それもそのはずUKのHMVやamazonでは、ベストのべの字も見つからない。



発売延期なのか中止なのか、発売予定なのか入荷予定なのか、予約したのに何故取り寄せなのか、そもそも発売されるのかされないのか...。


発売も延期も中止も入荷も予約も予定も、それ自体明確な意味を有していて随分しっかりとした言葉であるようでいて、少なくとも今現在僕の周囲ではいずれもぼんやりとむしろ不確定要素のひとつでしかない。


そういった言葉たちは、本来なーんにも決まっていないこれからが、あまりに不案内であるから便宜上、そして不安だから気晴らしに、置かれる道しるべ代わりの木の枝のようなもの。
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2010年02月26日

霧のむこうのduran duran

duran duranが来日していたらしい。というか昨晩(2月25日)新木場スタジオ・コーストにてライブが行われたらしい。それで今朝には帰国したらしい。


ファンにとっては寝耳に水どころではない、俄かに信じがたいどころでもない、絶対にありえない話、つまりデマとしか思われない話である。

現在ニュー・アルバム製作の最終段階にあるはずのduran duranが日本にいて、ましてライブなどやっているわけがない。


しかし、昨晩新木場スタジオ・コーストで彼らが一時間程度のステージをこなしたのは紛れも無い事実であり、ファンさえ知らなかったのは、つまりそれがプライベートなパーティーでのステージだったからである。


著名なアーティストがどこぞの皇族や金持ちの前で演奏して莫大な出演料を手にしたというニュースを何度か目にしたこともあり、duran duranについてもこれまでそういうことがあったかもしれないし、またあってもおかしくないわけだが、大好きなバンドがしかもここ日本で、多くのファンが知らないところで演奏をしていたのだと考えてみると何だか複雑な気持ちになる。


無論それはとんでもなくうらやましいことなのだが、その一方でたった1日の来日公演に一喜一憂するファンやそれさえ参加が叶わなかった哀れなファンにしてみれば、金銭的理由なのか友人からの依頼だったのかはわからないが、いずれにしてもプライベートな要請に応えヒョイとやってきてしまうというのは、寂しいような切ないような腹立たしいような...。



そして、myspaceやtwitterを介して小出しにされるニュー・アルバムの情報だけで盛り上がり、リイシューの発売日に気を揉むのがいかにもバカらしく情けなく...、何やってんだろうなぁとため息...。


そんな無力感にとらわれた深い深い霧の朝。


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2010年02月25日

まぼろしのベスト

2月22日発売予定だったwet wet wetの廉価編集盤the collection:sweet little mysteryは、どうやら発売中止または発売延期になったようだ。


売れない輸入盤については「とりあえず『入荷待ち』にしておけ!」というスタンスのHMVはともかく、海外の通販サイトも軒並み在庫切れ、UKのHMVはなぜか発売日が5月になっていたりと雲行きは相当怪しく、発売延期はほぼ確定的だったわけだが、graeme clarkの‘result...we have stopped the release of “that record” hoooray....’というtwitterによって、中止なのか延期なのかは定かではないものの、とにかく当初からこのリリースに不満を漏らしていたバンド側の意向により、“that record”の発売が見送られたことが明らかになった。



新鮮味もないうえに不可解な選曲のこの編集盤は、ファンにとってさえ必要ない類のもの。しかしながら、1000円程度という低価格ありきではあるものの、そんな代物にさえ「wet wet wet初の廉価編集盤」とか「不可解な選曲がかえって新鮮」とか「カバー曲が多く収録されている点にこだわりが感じられる」などと、価値を見出してしまうのもファン。

そして、それが延期や中止で手に入らないとなると余計に欲しくなってしまい、かく言う僕も、別にそれぞれのアルバムから同じように選曲すれば済むはずのとところを、後付けの価値さえ意味を持ちはじめ、何だか残念な気分になっているのだから可笑しい。



ただ、バンドの支持もなくファンからも怪訝な顔をされ、まさに無ければ無くても全然かまわないという扱いから一転、リリースが見送られた途端、残念とか寂しいとか多少なりとも惜しむ声が聞かれるようになり、つまり皮肉にも世に出ないことで内容以上の評価を得るに至ったことは、レコード会社はさておき、少なくともこの微妙な内容の編集盤にとっては発売見送りも悪い話ではなかったということになる。


つい楽しみに待つはめになったファンも、実際にこの編集盤と同じ曲順に並べてみると、不可解な選曲は不可解なままでしかなく、カバー曲の収録も普通に考えれば偶然に過ぎず、改めてそんな廉価編集盤が欲しいかと自問すれば...、決してそんなこともないのである。

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2010年02月24日

予定通りの奇跡

先週から昨日までHMVのトップページに「デュラン・デュラン、また豪華盤!」という見出しが掲載されていた。

素直にうれしく感じながらも、ニュー・アルバムのリリースならこれほど大きく取り上げられることもないと思うと寂しくもあり、しかし誰に知られることもなくひっそりとリイシュー盤がリリースされる80年代のアーティストも多いと思えばやはり有難く...。そんな複雑な思いの傍らで、これも来るべきニュー・アルバムの布石となってほしいと祈らずにもいられない。

ただそれ以前に、こうして宣伝してもらった1stおよびseven and the ragged tigerのスペシャル・エディションが予定通り3月29日に発売される可能性は恐ろしく低く、せっかくの発売約1ヶ月前というタイミングでのお知らせを台無しにしたうえに、発売延期に伴う手間を取らせるであろう可能性がさらに輪をかけて高いことについては、レコード会社に代わってファンとしてあらかじめ謝っておかなければなるまい。



もし3月29日に発売されるようなことがあれば、それは単なる予定通りなどではない。前代未聞の大事件、duran duran史上に残る奇跡と後世まで語り継がれることになるだろう。


aracadiaのso red the roseスペシャル・エディションはすでに当初の2月発売予定から4月12日に延期されているし、昨年のrioスペシャル・エディションとlive at hammersmith '82は発売までに4度の延期を経ている。新作の発売延期にとどまらずリイシューまでも、duran duranの作品である限りは、その発売延期の亡霊だか何だかの呪縛から逃れられないことをファンは身をもって経験したわけであり、1stと3rdのデラックス・エディションも延期は当然、3月29日も発売予定というよりは夢や希望のごとくボンヤリしていて、やはり「うまくいけば3月の終わり頃から5月頃にかけて発売されるかもしれない」という気配くらいなところが妥当に感じられる。


ゆえにどうせ守られることのない3月29日ならば、あらかじめ2週間ほど余裕をもってaracadiaと同じ4月12日にして3枚同時発売にしてしまえば、HMVでマルチバイを利用する立場からしても、発売延期のお知らせメールを送らなければならないHMVやamazonの手間からしても、レコード会社の信用...これはもうとっくに無いからいいとして...、とにかくよかっただろうとも思う。


いやいやそれは発売延期を前提とした、3月29日の発売はありえないと見込んだ上での考え方であり、1stと3rdのスペシャル・エディションが3月29日に発売される可能性が現実味を帯びてきている、つまり奇跡が起こりそうであるからして4月12日に3枚同時発売するわけにはいかないと考えることもできないわけではない。

しかし、実はarcadiaのほうが4月12日の発売予定に間に合いそうもなくすでに延期も予定されているために、その不自然で効率の悪い2週間のずれも、もうじきaracadiaが2度目の延期を余儀なくされることで解消されると考えることも可能であり、言うまでもなく賢明なduran duranファンならばそう考えるに違いない。



このまま3月29日と4月12日に予定通りに発売されるなどという大それた奇跡までは期待しないが、遅れに遅れた挙句、発売延期の呪縛というレコード会社の怠慢がnotoriousとbig thingのスペシャル・エディションも含め全部で5枚同時発売などというちょっとした奇跡とすり替わって、まぁ結果オーライ...みたいなことだけは勘弁してもらいたい。

あくまでも熱心さ由来のネガティヴであることをお忘れなく。

posted by atons at 17:56| Comment(0) | TrackBack(0) | duran duran | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月23日

入荷待ち

冬の間控えめになる食欲がこの時期に復活することになっていて、今年も一昨日の夜からものすごく腹が減る。しばらくすれば落ち着くとわかってはいるものの、最初の数日間は冬の不足分を取り返す猛烈な勢いで、自分の胃袋ながらちょっと手に負えない。


夜になって風が強くなったと思ったら、しばらくして雨が降り始めた。一時的に強く降った雨が上がり静けさが戻ると、今度は野良猫がもう辛抱たまらんという調子でニャオニャオと鳴き出した。


春への段取りを律儀にこなしたような夜が明けて、今朝は最低気温がついに氷点下を免れ、よく晴れた日中も最高気温が2ケタに届きそうな勢いで暖かくなった。



朝からthe blow monkeysのtravelin' soulが鳴り止まないのは、そんな暖かく穏やかでついふらりとどこかへ出かけたくなるような陽気のせいでもあるし、ライブ盤travelin' soulsが今日発売されるからでもあるのだが、予約したHMVも発送までの段取りに忠実なために例によって早速「入荷待ち」。


ダウンジャケットなしでも十分暖かく、それはもう春という気がしてならないが、落ち着いて考えればまだ2月。

最高気温8℃で春が来たと喜んでいては、本家の春も張り合いをなくしてしまう。


春もまた入荷待ち。
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2010年02月22日

日曜から月曜にかけて

夕方には「R-1ぐらんぷり」の敗者復活戦を見た。惜しくも2位に終わり決勝には進めなかったものの個人的には友近が圧倒的に面白かった。ヨガとフットルースを組み合わせるというおよそ普通の頭では考え付かない突飛なネタは相変わらずアグレッシヴだが、それが果敢に攻めたというだけで終わらず、完成度も高く何しろきっちり笑えるのだから本当に凄いと思う。

footlooseとのタイミングを計りつつ、そこに麻倉未稀がヒーローで渡辺美里がアイム・フリー、ミュージカルの再演のキャストがどうたらこうたらとどうでもいい情報をたっぷり詰め込んだ非常に難しいネタを、決勝進出がかかった緊張の舞台であれほど完璧にこなすのは、本人にとってこれが奇を衒ったというより、本当に面白いと思えるやりたいネタだったからに違いなく、改めて「女イッセー尾形」級の力量が感じられた。


夜8時に弥太郎を見て「ハハハ」と笑うのが日曜日のお約束になりつつある。おそらく大河ドラマ史上最も激しく怒り最も長くイラついている登場人物だろう。状況の儘ならなさに、行き場を失った怒りとその後ろにぴったりと寄り添った哀しさがこれ以上ないほど正直な言葉となり、イライラの頂点に達した弥太郎の口から噴出する瞬間が毎週楽しみで仕方ない。

そうしたところで依然として状況は変わらず、確かに辛く哀しいことなのだが、どうしても声を出して笑わずにいられないのは、それが嘘偽りない人間臭い純度100%の心の叫びであって、それゆえにとんでもないパワーを有しているわからなのだと思う。そういう意味では、「曲げられない女」の荻原早紀もいわば現代版の弥太郎であり、そういえば水曜の夜もひとり「ハハハ」と声を出して笑っている。


「龍馬伝」の後テレビをつけっ放しにしていたら、浅田真央のドキュメンタリーが始まった。内容はともかくBGMがやたらと重厚でとげとげしく、特にエンディングはフィギュア・スケートのドキュメンタリーというよりハリウッドのアクション映画級の騒々しさだった。美しいスケーティングの背景にある苦悩と努力、そして本番目前の緊張感を演出する意図があったのかもしれないが、浅田真央という人の菩薩のような佇まいとは決して相容れるものではなかった。



「祝女」の後、MUSIC JAPANに出演した無限男子の姿を見届け、それにしても...と日本の音楽シーンを憂いつつ布団を敷いていると、「わたしが子どもだった頃」に富野由悠季が登場。

小学生の頃にはポマードで七三に分けた頭に「お前ら田舎者とおれは違うんだよ」という矜持を込め、中学校で月世界旅行について研究発表をして学校中をドン引きさせ、絵で挫折する一方で手製のロケットを打ち上げ、しっかり保管しておいた子供の頃の絵や写真ををどこか誇らしげに見せながらも「全然下手」と遡ってダメだしするかと思えば、模型作りの技術を人に盗まれたくなかったと、結局始終強気。頑固で正直で厄介で愛すべき弥太郎がここにもひとりいると思った。


もともと細部まで拘って丁寧に作られている「わたしが子どもだった頃」ではあるが、今回はガンダムの映像に加え、子供時代の記憶や夢をモチーフにしたアニメまで織り込まれ、いつも以上に見応えがあった。軍需工場で働いていたことがある父親の資料に見つけた与圧服を着た富野少年が、未来の飛行機で空を飛ぶシーンは、robbie williamsのmorning sunのPVを思わせるものだった。


2月21日付最新のUKアルバム・チャートで、relaity killed the video starは、brit awards効果で先週の21位から8位に急上昇。greatest hitsも38位に再エントリーしている。
posted by atons at 18:15| Comment(0) | TrackBack(0) | TV・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月21日

indian summer

昨日とはうって変わって今日はよく晴れた。

春に霞む空よりも陽射しは強く、そのせいでまだ冷たいはずの風さえ今日は優しく感じられた。


冬から春の間に小春日和を置くのは間違いらしいが、今日みたいな陽射しを浴びると小春日和という感じがしてならない。秋と冬の間より、冬から春の間つまり春の手前に小さい春を置いたほうが自然だとも思う。




indian summerが日本で言うところの小春日和であるということを知ったきっかけは、go westのアルバムindian summerだった。


「この間のテープのB面の1曲目、あの『ふぇい〜すふぉ〜る♪』って曲、いいね」と言っていた友人のことを思い出すと、どの記憶も今日のような冬と春の間のまぶしい陽射しに包まれている。

もう17年も前のことなので、僕にとって数少ない幸福な過去として無意識のうちに美化されてしまった可能性も否定できないが、穏やかで朗らかなその人柄は小春日和な陽射しの中にあるべきだ。




今日の太陽も、冬の終わりに僕がまぶしく見上げるているのではなく、もう太陽そのものがまぶしい。冬の澄んだ空気の助けを借りて、その明るさは夏の太陽のようでもある。


秋と冬の間に春を置いていいのなら、冬と春の間にindian summerを置いても差し支えないだろう。
posted by atons at 19:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月20日

春を待つ部屋

思いのほか暖かい朝で布団もすんなり抜け出すことができた。天気予報もついに正確な予報を放棄してしまったのか、水道凍結という実害が伴う冬には最低気温も低めに見積もっているらしい。


陽も差してきたので窓を開けて掃除を始めた。トイレの掃除を終えてふと外を見ると雪が降り出していて、途端に寒くなった。


ストーブの前にじっとしていてもなかなか暖かくならない。体の芯から後ろ半分がひんやりしたままだ。



ひんやりを背負ったまま台所に立ち、牛乳を温めた。僕が子供の頃から売られているこの黒糖パンは地元のパンメーカーが作っていて、ふわふわでももちもちでもなく、特に冬はパサパサでカチカチだ。でもやめられないし、食べると何だか美味しい。


袋から取り出すと、そのパンの下の部分がボタッと落ちた。僕が知る限り30年間、中ほどまで縦に切れ込みが入れられ、そこに全体のヴォリュームからしたら随分と控えめなピーナッツ・クリームが隠れていたそのパンが、横にしっかりスライスされ、しかも落ちた下の部分に塗られたピーナッツ・クリームの量も明らかに増えていた。


黒糖パンの歴史を塗り替える劇的な変化も、長年培われた素朴な味には驚くほど何の影響も与えず、やっぱりパサパサでカチカチなそのパンを食べ、温かい牛乳を飲み、面白くも無ければ役にも立たない情報番組を見るともなく見た。

ほんの30秒にも満たない説明にその男性アナウンサーは「ごらんください」と3回も言った。

さすがに見た。




雪が降っても空の色はもう冬らしくない。暖かくなるとcrowded houseが聴きたくなる。3月にもリリースされると言われていたニュー・アルバム。北国の遅い春には間に合うだろうか。
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2010年02月18日

a dustland fairly tale

今のところごく身近な大切な存在を失うという不幸を免れている。祖父母や親戚が亡くなったのはたしかに身近な死であり寂しく悲しいものだったが、親兄弟を失う喪失感と悲しみはその比ではないだろうと思う。体験したことではないから想像の域を出ないとしても、自分と同じペースで年を重ねる両親の姿を思い、自然とその先に待ち受けている別れについて考えれば、それもいよいよ現実的な質感を伴うようになりつつある。

それに比べれば、自分のことに置き換えてみる悲しみや苦しみなどまったく上っ面としか思えない。あらゆることを差し置いた最も重く切実な悲しみであり、ほかの死とはまったく違う、明らかに特別な死だ。


だから、考えるたびに暗澹たる気持ちになる。本当に嫌だなと思う。それならお前が先に行くかと言われれば無論それも嫌だ。肉親を失うのだから当たり前だが当たり前なのに悲しく、しばらくすればその悲しみも癒えることさえわかっているのにそれでも悲しい。


死はわけ隔てなく誰にも訪れるものであり、生きることはつまり死へ向かって突き進むことに他ならない。人の死を嘆き悲しみ、時々思い出したように深刻そうに死について考えてみたりするその肉体さえ、明日には失われているかもしれない。そもそも死の何たるかについて知りもしない、知りようもないというのに、徒に恐れたり、また悟ったつもりで鷹揚に構えること自体が大きな間違いである、云々...。


分かるけど分からない、いや分かっていても、それはこの特別な死の前にはほとんど意味をなさない。



a dustland fairy taleは、brandon flowersが両親について歌った曲である。それは僕にとっては一風変わったおとぎ話でしかなく、ゆえにbrandonにとっては特別な曲であるに違いない。
posted by atons at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | the killers | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月17日

20分でわかるrobbie williams

16日のbrit awardsで功労賞を受賞したrobbie williamsのスペシャル・パフォーマンス。

http://www.youtube.com/watch?v=Dc6mQQbKlUE

http://www.youtube.com/watch?v=ihxTbQqk3to&annotation_id=annotation_145324&feature=iv

http://www.youtube.com/watch?v=KxiJgGcuGXE


robbie williamsのパフォーマンスを中心に据えたシンプルかつゴージャスなステージ。take thatのeverything chagesを含む過去のヒット曲から3月15日にリリースされる最新シングルmorning sunまで、全13曲からなる約20分の大ヒット・メドレー(おそらくeverything chages以降はテレビ中継終了後のアンコール的な扱いかもしれない)は、それがrobbie williamsの輝かしい経歴からすればほんの一部でしかないとしても、ただただ圧巻というしかない内容。個人的にはもちろん涙なしには見られなかった。


robbie williams brits medley

bodies
let me entertain you
feel
supreme
(millenium)
come undone
morning sun
you know me
no regrets
(millenium)
angels
everything changes
rock DJ
rudebox


ジャジーなbodiesから定番のlet me entertain you、インタールードとしてさりげなく挿まれるmillenium、贅沢過ぎるメドレーにあって特に贅沢すぎてもったいないfeelからsupremeの流れ、まるでソロ・コンサート級の大団円を迎えるangels、エレガントにソウルフルに聴かせるeverything chages、個人的にはこれまで聴いた中で最高にカッコよかったrock DJ、そしてその最後にはrudeboxも織り込まれ、全編聴きどころだらけ。

たしかに、strongもeternityもradioもtrippingも歌ってほしい曲はいくらでもあるわけだが、とりあえず20分間でrobbie williamsを説明するとしたら、このメドレー以上のものはないと断言できるほどに隅から隅までrobbie williamsである。



ロック・シンガーのように不遜でいながらサービス精神に溢れたエンターテイナーでもあり、ダイナミックに歌うその目はキラキラとナイーヴで、最高に楽しくエキサイティングなステージなのに随所でジーンときてしまう...そんな矛盾する要素でもって、聴衆のあらゆる感情を一斉にしかもものすごい勢いで揺さぶるそのパフォーマンス。

長期不在があったとは思えないほど、またその不在に伴うファンとしての思い入れを差し引いてもやはりどこまでも強力で感動的。

それは、功労賞受賞と2010年のbrit awardsの大トリを飾るにふさわしいパフォーマンスであると同時に、いやそれ以上にrobbie williamsにとっての新たな幕開けを印象づけるものである。


posted by atons at 17:38| Comment(2) | TrackBack(0) | robbie williams | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする