2010年08月31日

諦めのつく社名

8月29日付最新のUKシングル・チャートでbrandon flowersのcrossfireは、初登場8位。アナログ盤のみ、しかもアメリカでのリリースから2ヶ月という時差を考慮すれば上出来。リリースまでいよいよあと1週間に迫ったアルバムflamingoの初登場1位も、余ほどのことがない限りこれでほぼ確定的になったのではないだろうか。

あぁそれなのに日本のレコード会社ときたら、iTunes storeでの予約開始を簡単に報せてからは音沙汰なし、日本盤のリリースについてはなぜか口を噤んだまま。初ソロシングルが見事トップ10入りアルバムも大ヒット確実なアーティストを、「日本じゃ売れないから」の一点張りで蔑ろに扱うのは間違っているようなもったいないような、結局は自分で自分の首を絞めているような気がしてならない。

lady gagaにmaroon 5にeminemにjustin bieberに...、何もしなくてもそれこそ机の上に脚を乗っけて鼻をほじっていても勝手に売れるアーティストがゴロゴロしているのに、わざわざ売れないアーティストに注力するのはいかにもバカらしく、仕事としても効率が悪いだけには違いないが、商売とはいえ扱う品物は音楽なのだから、もう少し血の通ったところを見せてほしい...。


しかし現状は、「なに寝ぼけたこと言ってやがんだ、そんなものはなぁ、レコード会社の事情や音楽業界の厳しい現実を知らない素人の甘ったるくてうぶな理想でしかないんだよ! そんな売れないCDにかまってる暇は、これっぽっちもないんだよ!!!」と怒鳴られてしゅんとしてしまうくらいな勢いで、ここへ来て売れないアーティストに対する冷遇には拍車がかかり、それを見限るスピードも相当に速くなってきているような気がする。



それでも、例えば「ユニバーサル・インターナショナル」という社名を見てしまうと、「宇宙ほどに大きな愛」とか「国際的な視野」といった理念がそこには込められているのではないかしら...とつい素人考えで勘違いしてしまい、さらにそこについ自分の甘ったるくてうぶな理想を重ね合わせてしまいがちで、そしてつい批判めいたことを口走ってしまうのである。


ゆえに何も知らない音楽好きが勘違いをして生意気な口を利かないようにするためにも、「ユニバーサル」のほうはあくまでも理念としてそのままでもかまわないから、せめて「インターナショナル(international)」のほうは「インターナル(internal)」とでも改めておいたほうがいいように思う。

「ユニバーサル・インターナル」ならば、たとえ日本国内での売り上げしか省みず、brandon flowersのようなアーティストを蔑ろにしたところで、バカで無知な単なる音楽好きも「残念だけどでも仕方ないね、だってインターナルだもん」と納得し、以後過度な期待はしなくなるはずである。


ただ、robbie williamsに早々に見切りをつけオフィシャルサイトを休止してしまい、本来ならレコード会社こそ擁護してしかるべきrudeboxを無かったことにして、20周年記念ベストのリリースまで1ヶ月とちょっと、さらにshameという素晴らしい曲も配信されたばかりというタイミングでも沈黙を貫くEMIという会社を見れば、「music for all, all for music」なんていう、おそらく社員の誰ひとりとしてその意味を理解していないであろう立派なお題目を平然と掲げ続けているわけで、それと比べれば「インターナショナル」を「インターナル」に変更するにはまだ時期尚早といえるのかもしれない。
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2010年08月29日

それもまたshame

robbie williamsのshameですっかり音楽のある生活に戻ったものの、聴いている曲はほとんどshameばかり。あとはbrandon flowersのcrossfireとswallow itくらいで、またすぐにshameに戻る。もう何度PVを見て一緒に口ずさんだことか。

可笑しくてちょっと思わせぶりで何だか心温まるPV。その中で最も衝撃的なのは実はgaryの肩の弱さだったりする。四十肩と思って見ると、曲自体の味わいもさらに増す...。

外出中も頭の中はずっとshameが鳴り続けまさにshameだらけな毎日で...、そう書くと何だか自分自身の人生のようでもあって、...しかしそんな恥の多い人生もまた遠い目で眺めて穏やかに軽やかに笑えるような気分にさせてくれるからもう一度shame。でもそれゆえに、あと1ヶ月待たねばならないのがとんでもなく苦痛...。


ところが今日になって徐にiTunes storeを覗いてみたら、ついこの間までは増殖して77枚だったのが57枚に激減しているrobbie williamsのページの一番下に、何とshameのシングルが見つかったのである。


ダウンロードでのリリースも10月4日とばかり思っていたし、配信でもリリースということになればtwitterやオフィシャルサイトで伝えられるはずなので単なる予約受付中かもしくは間違いかとも思ったが、驚きと興奮に震える人差し指で購入をクリックしてみると難なく購入でき、早速聴いてみても、馬がカポカポと歩き出し、鼻を鳴らし、ことさら優しく美しい声で「この話には3つの側面がある...」と始まり、繊細なアコースティック・ギターと流麗なストリングスの調べと、どこをとっても紛れも無く本物のshameだった。


...と思いっきり取り乱したのだが、wikipediaで確認してみたら何のことはない、UK以外の国での配信開始が8月27日だっただけの話で、全くもって予定通りのリリースでしかなかった。


しかし、蓋を開ければそんな大事な情報を見逃していたファンにはあるまじき迂闊さ由来のとんだ勘違いだったとしても、1ヶ月我慢しなければならないと思っていた曲がたった150円で買えてしまった、そして今まさに聴きたい曲をすぐに提供してくれるというiTunes storeに抱いていた夢が最高の形で現実となった、ちょっと奇跡的な瞬間だった。もちろんこの迂闊さやらおめでたさもshameである。


shame/robbie williams and gary barlow
http://itunes.apple.com/jp/album/shame-single/id387695473
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2010年08月27日

照れ隠しの向こう側

昨日の夜はshameのPVを何度も何度も再生した後、虫の声を聞きながら、覚えたてのサビを反芻しつつ、いつにもまして気持ちよく眠った。


robbie williamsのことだから、きっと15年ぶりの再会からイメージされる感傷的なムードを裏切って、タイトルはshameだし、PVも「ブロークバック・マウンテン」からアイディアを得たというし、bronskie beatやpet shop boysみたいないわゆるそっち系の妖しげなディスコ・ナンバーにでもなるのではないだろうかと想像していたので、ど真ん中ストレートの感動ばかりでなく、見事に裏をかかれたうえでの気持ちよさも加わり、いわばsweet surrenderな味わいがある。

また、ど真ん中の直球といっても決して感傷的に過ぎず、むしろフォーキーなサウンドと自然でリラックスしたムードが瑞々しく温かな感動へと誘うから、何度でも聴きたくなる。


ユーモアを交えながら随所に本音が見え隠れするような歌詞も本当に素晴らしく、特に

Out of some sentimental gain I wanted you to feel my pain, but it came back return to sender
I read your mind and tried to call, my tears could fill the Albert Hall, is this the sound of sweet surrender?

I wrote a letter in my mind, but the words were so unkind, about a man I can't remember
I don't recall the reasons why, I must have meant them at the time, is this the sound of sweet surrender?

このあたりについては、ファンが涙をこらえて歌えるようになるまでにはかなりの時間を要するに違いない。


そして、

So I got busy throwing everybody underneath the bus
And with your poster 30 foot high at the back of Toysrus
I wrote a letter in my mind, but the words were so unkind, about a man I can't remember
I don't recall the reasons why, I must have meant them at the time, is this the sound of sweet surrender?

この行は、PVの中で2人の会話として再現されているのだが、“I wrote a letter in my mind, but the words were so unkind, about a man I can't remember”と言ってgaryの肩を揺すったrobbieが自分のグラスに向き直った時の表情が、冗談交じりに本音を言った後の照れ隠しのようにも見えて(演技なのか自然に出てしまったのかはわからないが)何だかたまらない気持ちになる。


あれこれと言いたいこと問いただしたいこと謝りたいことがある。“Words come easy, when they're true”だとしても、面と向かって改まって口にするのは照れくさくて、つい言い訳っぽくなったり冗談めかしたり、それでもまだ足りずに笑いで誤魔化してやっとそれらしいことを言い合える。

そんな照れ隠しの向こう側を歌っているから、このshameという曲はやけに胸に染みる。


shame/robbie williams and gary barlow
http://www.youtube.com/watch?v=tv49bC5xGVY


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2010年08月26日

shame/robbie williams and gary barlow

in and out of consciousnessの6枚組ultimate editionの取り扱いについて問い合わせたHMVからはいまだ回答なし。1ヶ月とちょっとでリリースされる、しかもUKのHMVでは絶賛予約受付中である商品を売るつもりがあるのかないのかというごく簡単な質問を、例によって「担当者へ調査・確認を指示しました」なんてまわりくどく大袈裟に処理するから、その間にamazonでは予約受付中になり、HMVではまだ見当たらないshameのシングルと一緒に予約すれば10%オフでお得に購入できるなんてことになるのだ。


morrisseyのbona dragスペシャル・エディションのジャケットが公開され、伝えられていたようにシャツの色が黒に戻され、背景とタイトル・ロゴも変更されている。morrissey-soloによると、来年以降もviva hateをはじめとしたオリジナル・アルバムのリイシュー化が計画されているという話もあるらしく、同じレコード会社でもあるし、この1年間で6枚ものリイシューが実現した(厳密にはしつつある)duran duranのように、morrisseyのリイシュー作業もここへ来て拍車がかかるのかもしれない。

viva hateは1997年に一度リイシューされてはいるものの、レコード会社主導でボーナストラックもカップリングの寄せ集めといういまひとつな内容だった。今回は、それを含めると一応2度目のリイシューなのだから、何とかして1988年12月のあのwolver hamptonでのライブ映像を収録したDVD付を実現してほしいところである(marr抜きのthe smithsという布陣に、その後の裁判沙汰もあってかなり難しいとは思うのだが...)。


the killersの日本のオフィシャル・サイトが昨日になってやっとbrandon flowersのflamingoについての情報を更新したと思ったら、iTunes storeでの予約受付開始を報せる内容だった。CDでのリリースには相変わらず一言も触れていない。これはほとんど職場放棄のようなものだ。


nickからのduran duranスタジオ便りも届く。...がよく見れば1ヶ月前の映像とシャツも同じ、扉にペタペタと貼られたメモの配置まで同じ。小出しにする意味はわからないが、leave the light onという曲が存在することとスタジオでの作業がまだ終わっていないということはうかがい知れる。

残暑が厳しく秋の訪れも遅いという長期予報が発表され、逆予報で意外と早くに涼しくなってしまいそうな嫌な予感とともに、nickの進捗状況報告もいよいよ長期予報並にあてにならなくなってきたなと思う。



そして、robbie williamsの新曲shameがついに解禁になった。

shame/robbie williams and gary barlow
http://www.robbiewilliams.com/news-blogs/shame-video-premiere
http://www.youtube.com/watch?v=tv49bC5xGVY


解禁直後にはアクセスが殺到してしばらく見られない状態が続いたが、その大きな期待をさらに大きく上回るほどのまさに期待以上の素晴らしい曲である。遠慮や余計な緊張感などは微塵も感じられず、garyとの共作は見事に功を奏し(というかこのポップ・ソングとしてのクオリティの高さはgary barlowに負うところも大きいと思う)、美しくポップで穏やかで優しいムードが胸に沁みまくる逸品に仕上がっている。robbieとtake thatのいきさつを知らなかったとしても、この曲を聴いてグッとこない音楽好きはいないだろう。

映画「ブロークバック・マウンテン」からアイディアを得たと伝えられていたPVは、やはり中肉中背中年の男2人(しかもどちらも短髪、一方はヒゲ面)が肩を寄せ、顔をやたらに近づけて見つめあい、意味深な視線を送り、終いには服を脱ぎだすという思わせぶりな内容。もちろん懐かしい友人と再会して、若気の至り的なshameをお互いに言い合い笑いあい懐かしんで、まぁ一緒にあの歌でも歌おうぜみたいな微笑ましい光景としての解釈も可能で、PVもまた色んな意味で見応えがありグッとくる。


こうしてshameを聴いて感動に打ち震えていると、ここ最近の音楽無しの生活は結局のところ、このshameという素晴らしい曲を聴くための前フリで、虫の声も美しいものへの感受性をいま一度高めるためのリハビリのようなものだったのだと思う。...つまり、またしてもrobbie williamsにしてやられたわけである。
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2010年08月24日

どこのどなたか存じませんが

今朝の「めざましテレビ」でduran duranのstop deadがチラッと流れた。新商品などを紹介するコーナーは普段からBGMに洋楽が用いられることが多いとはいえ、まさかのstop deadに意表をつかれた。これまでにテレビやラジオからstop deadが聞こえてきたことが一体何度あるだろう。wedding albumのリリースから17年間でせいぜい1度か2度くらいのものだろうし、少なくともこの10年間では今朝の10数秒だけに違いない。だからどうしたという話にもまたduran duranとの奇縁腐れ縁を感じてしまう。


聞き逃しかねないBGMに過剰に反応したのは、相変わらず虫の声を聞きながら早寝するのが楽しくて自分でもびっくりするほど音楽と縁遠い生活になっているからでもある。たった10数秒のstop deadも気づけば2週間ぶりのduran duranということになる。

今日はhard-fiの新曲bring it onも聴いて、新機軸は見当たらないものの、2ndの野暮ったさが解消されメロディもちょっと突き抜けたポップさがあるというような例によって当てにならない感想を抱いたりしながら、1分弱のその音源を3度繰り返しただけでも久しぶりにしっかりと音楽を聴いたような気がする。

やはり音楽のある暮らしに戻るには、昨日ジャケットが公開され解禁まであと2日に迫ったrobbie williamsのshameを待たなければならないようである。


そのrobbie williamsのin and out of consciousnessの6枚組ultimate editionが、日本のHMVでは見当たらず、amazonでは商品画像は掲載されているものの予約を受け付ける前から「再入荷見込みが立っていないため、現在ご注文を承っておりません」という状態。取り扱い予定についてHMVに問い合わせてみても、さほど難しい質問でもないのにやたらと時間がかかって困る。

brandon flowersのflamingoについては、(amazonの商品ページによると)日本盤の内容がデラックス・エディションと同じ収録曲にダウンロード版のボーナス・トラックでもあるon the floor2.0を加えた全15曲であると判明し、それならば日本盤を買ったほうがいいわけだが、ユニバーサル・インターナショナルのサイトが未だに全く情報を更新していないのが腹立たしくて(試しにサイト内を「ブランドン・フラワーズ フラミンゴ」で検索してみても、リリース情報すら出てこない)、このまま日本盤を購入するのが屈辱のようにも思えて迷う。


しかし、そんな困惑や腹立たしさまでも虫の声が静めてくれるので、結局は穏やかな夜になる。

どこのどなたか存じませんが、毎晩美しく優しく歌ってくれて本当にありがとう、おかげでぐっすり眠れますと小さく言って、昨晩はその声のする草むらに向かって軽くお辞儀をしてから眠った。


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2010年08月22日

買わねばならない

curiosity killed the catの1stアルバムkeep your distanceが、cherryred recordsのcherry popレーベルからリイシュー・デラックス盤として9月20日にリリースされる。

cherry popといえば、steps in time/king、original soundtrack/s'express、blue notes/helen terry、despite straight lines/marilyn、最近ではbrosやcutting crew、またkeep your distanceと同日にはbanglesの初期2作品など、80年代の見落とされがちな作品にボーナス・トラックをつけてリリースしてくれる、80年代からの音楽ファンにとっては本当に有難いレーベルである。


というわけで収録内容にも大いに期待しつつ、cherryred recordsのサイト(http://cherryred.co.uk/cherrypop/product.php?display=curiositykilledthecat)を覗いてみたのだが、残念ながら今回の収録曲目についてはちょっと物足りないことになっている。


1.misfit
2.down to earth
3.free
4.know what you know
5.curiosity killed the cat
6.ordinary day
7.mile high
8.red lights
9.shallow memory
10.misfit(extended version)
11.down to earth(extended version)
12.ordinary day(extraordinary version)
13.mile high(mile long mix)

bonustracks
14.man
15.corruption(dub)
16.bullet


普通ならextended versionが4曲にシングルのカップリング曲が3曲も並んだ全16曲のボリュームならデラックス盤としては十分に合格点の内容になるはずだが、このkeep your distanceについては、1987年リリースのオリジナルCD盤にすでにmisfit(extended version)からmile high(mile long mix)までの4曲のヴァージョンが収録されており、実質的に今回のリイシューに際して追加された新しい音源はボーナストラックとして収録された3曲(シングルのカップリング曲)のみということになる。しかも16曲目のbulletは現在も入手可能なベスト盤に収録済みであるから、ベスト盤を持っているファンにとってのボーナストラックはわずか2曲になってしまうのである。


個人的にも1987年はちょうどレコードからCDに乗り換えた頃で、オリジナル・アルバムに端から12インチ・ヴァージョンが4曲も収録されているという事実に大いに興奮した記憶は未だに鮮明に残っていて、それゆえに23年後のデラックス盤がたった2曲のボーナス・トラックのみというのが余計に肩透かしに感じられる。せめてシングルカットされたfreeのextended versionであるfree(free style)は収録して欲しかった、いや絶対収録すべきだった、普通するだろうと思う。


とはいえ長らく廃盤状態にあった(当時日本でもCMに出演するくらいのアイドル的人気があったために、その反動で未だに中古CDショップではよく見かけるのだが...)わけだし、ジャジーでポップなスタイルとbenのビター・スウィートなボーカルは今聴いても十分に魅力的、それに何といっても全英NO.1アルバムである。それがこうして23年の時を経て再度世に出るというだけでもリリースの意義は大きい。

またcherry popレーベルには、今後も頑張って特に80年代後半の作品を取り上げていってもらわねばならないし...、ここはcuriosity killed the catのファンである以上に、80年代後半のポップ・ミュージックに対するさらに大きな愛という観点から、たった2曲のボーナス・トラックでもkeep your distanceリイシュー・デラックス盤はどうしても買わねばならないのである...、安いし。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3881932
http://www.amazon.co.jp/Keep-Your-Distance-Curiosity-Killed/dp/B003XKB0FS/ref=sr_1_7?ie=UTF8&s=music&qid=1282375442&sr=1-7
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2010年08月20日

露骨過ぎる

brandon flowersのソロ・アルバムflamingoのリリースまで20日を切り、収録曲をあちらこちらで聴けるようにもなっているわけだが、つい手当たり次第聴いてしまいたいところをグッとこらえて何とかcrossfireとswallow itの2曲だけで踏みとどまっている。

そして、そんな風に健気に心待ちにしているために、日本のレコード会社のやる気のなさがまたしても癪に障る。


日本の名ばかりのオフィシャル・サイトは、7月8日にflamingoのfacebookページが完成したことを伝えて以降更新無し。海外から1ヶ月以上遅れたcrossfireの配信開始についての知らせもなく、swallow itもお盆休み明けにひっそりと配信されていた。何よりも日本盤の発売日まで20日を切ったというのに、その仕様や収録曲目さえ発表されていないのだからひどい。


すでに日本のレコード会社のthe killersに対する扱いの悪さは知れたことでもあるので、対訳や解説を含めその仕様に期待するよりも、輸入盤のデラックス・エディション(ボーナストラック4曲収録)を購入しておけばいいだけの話ではある。ただ、日本盤の発売日が9月8日で輸入盤からわずか2日遅れということもあり、もしデラックス・エディションと同様のボーナストラックが収録されるのであれば、輸入盤の入荷遅れも考慮して日本盤を予約したほうが賢明かもしれず、多少頭を悩ませなければならないから、何もmaroon 5ほど派手に宣伝してくれとは言わないが、せめて仕様と収録曲目くらいは普通に発表してもらいたいわけである。


9月15日リリースのmaroon 5のhands all overについては、6月23日にニュー・アルバム発売決定、7月9日に先行シングルmiseryの配信開始をそれぞれ伝え、そしてすでに7月29日には収録曲目も発表と、たっぷり3ヶ月かけて宣伝していて、そりゃ日本での人気ぶりからすれば、ある程度待遇の差が生ずるのはやむを得ないことだとしても、それにしてもあまりに露骨な差のつけ方である。

音楽だって売れなきゃお話になりません、海外じゃ人気のthe killersのbrandonのソロ・アルバムだって、ここ日本じゃ大して売り上げが見込めないから、そう気張って宣伝する価値はありませんとはっきりと言ってしまっているようなもの。それでいいのかユニバーサル・インターナショナル...。


たとえmaroon 5の宣伝に忙しかったとしても、曲がりなりにも音楽を好きであることが大前提なはずの仕事に携わりながら、the killersの曲やcrossfireを聴いても特に心動かされることなく、忙しさにかまけたままその仕様や収録曲目さえ更新せずに平気でいられる感覚が素人にはどうしても理解できないのだが、血も涙もない音楽への愛などはやはりとっくに望むべくもないレコード会社にとってはもはやそれは常識であるらしい。なんともお寒い状況である。



brandonが「なぜthe killersは日本で人気が出ないんだろうか」と漏らしていたという記事を見かけたことがあるが、その元凶は間違いなく日本のレコード会社にある。ほかに様々な要因が絡み合っているのだとしても、リリースまで20日を切ってもまだ収録曲目さえ明らかにしないレコード会社では、いくらbrandonがcrossfireのような素晴らしい曲を作っても、いくら美しくエモーショナルな歌声を響かせても、ここ日本では残念ながらmaroon 5ほどは売れないに決まっているのである。


posted by atons at 17:49| Comment(0) | TrackBack(0) | the killers | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月19日

6枚組

昨日、robbie williamsのin and out of consciousnessについて、3枚組み及びultimate editionの詳細が不明と不満を漏らした途端、オフィシャル・サイトでその内容が公開された。

まずCD3枚組deluxe editionは、通常盤2枚組グレイテスト・ヒッツにいわゆるBサイド集が加わったもの。CD3にはシングルのカップリング曲、my culture(1 giant leap)やthe only one i know(mark ronsonのアルバムversionに収録、the charlatansのカバー)などのコラボ曲、そしてlong walk homeなる純然たる未発表曲も収録される。

そのCD3枚組deluxe editionと通常2枚組のグレイテスト・ヒッツDVDに、さらに未発表ライブ映像収録のDVDを加えた全6枚組としてリリースされるのがultimate edition。ライブ映像はアルバムintensive care(2005年)のリリースに際してのステージで、15曲中8曲がintensive careからの曲で構成されている。



カップリング曲はシングルkids以降に限られてはいるものの、カップリングにしておくには惜しいと思われるoften/toxic/the postcard/don't stop talking/elastikあたりは押さえられているし、my culture/the only one i know/lora(the kinksのカバー)といった曲が一枚にまとめられるのも有難い。未発表曲long walk homeも楽しみだ。

intensive careから8曲も演奏されるライブ映像も確かにグレイテスト・ヒッツに付属するDVDとしては選曲に偏りがあるわけだが、外連味には欠けながらも実はハイセンスなブリティッシュ・ポップス集としてそれぞれの楽曲のクオリティも軒並み高かったintensive careの魅力を知るファンにとってはたまらない内容といえる。


例えばカップリング曲ならpet shop boysのi wouldn't normally do this kind of thingにthe la'sのthere she goes、DVDならhuman(the killers)のカントリー・アレンジのカバーや今年2月のbrit awardsメドレーを収録して欲しかったとか(brit awardsメドレーについては、ボーナス映像として収録される可能性もあると思う)、この手のリリースにつきもののファンゆえの不満は挙げればキリもないし、実際すでに6枚組のボリュームなのだからこれ以上を期待するのも無理な話だろう。それに考えてみれば、gary barlowとの新曲2曲に初のPV集だけでもそんじょそこらのベストよりも価値がある。


シングルのボックスセットを除けば6枚組のアルバムを買うなんて初めてのこと。かなり豪華なブックレットもついて、なんだかアイドル歌手や歌姫のオマケつきCDのようにも見えるのだが、そんなものとは比べるまでもなく、本来ならたったら6枚では収まりきらない破格の内容をギュッと6枚に濃縮してしまった、文字通りのultimate editionなのである。


in and out of consciousness:greatest hits 1990-2010

ultimate edition

CD1
1.shame
2.heart and i
3.morning sun
4.you know me
5.bodies
6.she's madonna
7.lovelight
8.rudebox
9.sin sin sin
10.advertising space
11.make me pure
12.tripping
13.misunderstood
14.radio
15.sexed up
16.something beautiful
17.come undone
18.feel
19.mr bojangles

CD2
1.i will talk and hollywood will listen
2.somethin' stupid
3.the road to mandalay
4.eternity
5.let love be your energy
6.supreme
7.kids
8.rock dj
9.it's only us
10.she's the one
11.strong
12.no regrets
13.millenium
14.let me entertain you
15.angels
16.south of border
17.lazy days
18.old before i die
19.freedom
20.everything chages

CD3
1.often
2.karaoke star
3.toxic
4.my culture
5.nobody someday
6.get a little high
7.one fine day
8.coffee,tea and sympathy
9.do me now
10.the postcard
11.meet the stars
12.don't stop talking
13.don't say no
14.lonestar rising
15.lora
16.the only one i know
17.elastik
18.long walk home


DVD1
1.shame
2.morning sun
3.you know me
4.bodies
5.she's madonna
6.lovelight
7.rudebox
8.sin sin sin
9.advertising space
10.make me pure
11.tripping
12.misunderstood
13.radio
14.sexed up
15.something beautiful
16.come undone
17.feel
18.mr bojangles

DVD2
1.i will talk and hollywood will listen
2.somethin' stupid
3.the road to mandalay
4.eternity
5.let love be your energy
6.supreme
7.kids
8.rock dj
9.it's only us
10.she's the one
11.strong
12.no regrets
13.millenium
14.let me entertain you
15.angels
16.south of border
17.lazy days
18.old before i die
19.freedom
20.everything chages

DVD3
1.ghosts
2.feel
3.a place to crash
4.supreme
5.the trouble with me
6.advertising space
7.spread your wings
8.angels
9.millenium
10.come undone
11.sin sin sin
12.tripping
13.no regrets
14.rock dj
15.make me pure

posted by atons at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | robbie williams | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月18日

1週間

お盆休みは実家で静かな1週間を過ごした。パソコンもipodも持っていったものの、パソコンは日に一度ほとんど義務的に開くだけ、ipodにいたっては結局手に触れさえしなかった。セミに鳥にカエル、お盆とともに大きくなった虫の声...、そのにぎやかで愛らしく楽しげで気持ちのいい夏の音を聞くともなく聞いているだけで十分だった。早起きして母親の庭仕事を手伝って草を刈りトマトやマンズナルインゲンやシソを採ったりするくらいのもので、あとは夏野菜を味わっているか大の字になって寝ているか、要約すればそんな1週間だった。



音楽抜きの1週間が終わって最初に聴いたのは、ちょうど最新のtwitterにリンクが貼られていたOMDのnew babies:new toysという曲だった。リリースまで約1ヶ月となった14年ぶりのアルバムhistory of modernのオープニングを飾る曲で、ノイジーなギターにブリブリ鳴るベースにタイトなドラムのニュー・ウェイヴなグルーヴにまるでトランスな容赦ないシンセが覆いかぶさり、これまたまるでif you leaveな容赦ないOMD印のポップなメロディが乗っかる、むしろif you want itよりもこちらをシングルにしたほうが良かったのではないかと思えるくらいの快作。この1曲でまだ静寂を引きずっていた身体が、音楽のある生活へあっという間に引き戻されてしまった感じがする。


音楽についての情報も、帰省前日の深夜にduran duranのrunwayを聴いた後すっかりご無沙汰だったので、brandon flowersのswallow itがiTunes storeで購入可能になっていることもソロ・ライブの映像がすでにyoutubeで見られることも、また3年間その動静を気にし続けてきたthe thrillsについての記事も昨日まですっかり見過ごしていた。

The Thrills now pursuing 'other personal goals' The Irish Times - Monday, August 9, 2010
http://www.irishtimes.com/newspaper/ireland/2010/0809/1224276416988.html

the thrillsの記事は、ドラマーのben carriganへの取材に基づくもので、おそらくthe thrillsの消息について初めてオフィシャルに語られた内容と思われる。


“As it stands, we have never officially split but after the last record, Teenager, we decided that we'd all actively like to pursue other personal goals for a while,”

“During that third album, our label pulled their support for us quite early on and I think everything just became harder than it needed to be,”

“We toured Australia in May and June 2008. This was the last time we were active as a group. No cliched artistic differences or anything like that. In plain and simple terms, I think we just wore ourselves out and wanted to step back and gain some perspective.”

“I'm sure that at some stage in the future we may approach making another record, but there's certainly nothing in the pipeline as yet.”

といった彼のコメントからすると、the thrillsは事実上解散状態にはあるものの正式に解散を宣言したわけではなく、やはり活動休止状態にあるということらしい。

それ自体は予期できたことでもあるからこの期に及んでことさらに残念がるつもりもないし、かえってこうしてメンバーから正式なコメントが届けられ、今すぐにとはいかないものの将来的にまた一緒にやる可能性も示されたことでファンとしてもやっとひと安心といったところ。

ただ、それこそ2008年の6月以降途、2年以上何とか掴もうとしていたその動静がたった1週間の夏休みの間に明らかになってしまった点は皮肉といえば皮肉だし、たった1週間とはいえ大きく変わる事もあるものだと改めて思う。そういえば聴きなれた曲でさえどこか耳に新しく響いたりする。



その一方で、リリースまであと20日というのにbrandon flowersのflamingoについて詳細を発表しない日本のレコード会社もあれば(こんなレコード会社ではいくらbrandonが素晴らしい曲を書いたって日本で売れるわけがない)、robbie williamsのin and out of consciousnessの3枚組(3枚目はBサイドおよび未発表音源になるらしいのだが...)とDVDとセットになったultimate editionについての詳細も不明のまま、7月にはスタジオでの作業が終わると言われていたduran duranの新作もrogerによると、8月半ばを過ぎてもいまだ継続中のようで...、レコード会社のやる気のなさやらduran duranの先の読めなさなどなど、たった1週間じゃ変わらないことも無論たくさんある。
posted by atons at 19:43| the thrills | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月15日

夏限定

このあたりでインゲンといえば「ササギ」とか「ササゲ」と呼ばれる幅広の種類で、夏にはスーパーなどでも細いインゲンよりもこちらが多く並ぶ。

最近になってその「ササギ」が「マンズナルインゲン」という名前で売られているのを見かけるようになった。調べてみたら案の定、方言の「まんず(よく)なる」から来ているらしい。この「まんず」は例えば「まんずはぁすごい」のように使い「本当にもうすごい」を意味する。つまり「マンズナルインゲン」は「本当に沢山なるインゲン」。

どんないきさつでこの名前になったのか知らないし、「まんずよぐなるがら、マンズナルでいいんだぁ」という風に5秒で決まったのかもしれないが、カタカナにすると「アズナブル」にも似た雰囲気があり、なかなかに素敵なネーミングだと思う。

確かにこの「ササギ」はまんずよぐなる。数もすごいが一個あたりも一日と放っておけないほどの勢いでぐんぐん大きくなる。ものすごく大きくなっても取れたてであればやわらかく、煮ても味噌汁にしてもいいし、そのまま天ぷらにしても美味しい。僕が特に好きなのは斜めに千切りにしたものを炒めて、しょう油とカレー粉だけでシンプルに味付けしたもの。マンズナルインゲンの青臭さとカレーの香りが絶妙で、肉やら魚介を入れたやたらとスパイシーなカレーよりもご飯によくあう。まんずよくなるマンズナルインゲンを大量に美味しく味わうのにも最適な調理法だと思う。



関東あたりの人に夕顔の話をすると「何それ、食べれんの?」という反応になるが、夕顔炒めは夏の定番料理である。輪切りにしたものが青唐辛子と一緒に売られているように、炒めるにしても味噌汁にするにしても夕顔料理には青唐辛子が欠かせない。夕顔それ自体は淡白な味で、青唐辛子を利かせるとピリッと味がしまり、とろっつるっとした食感とあいまって食も進む。産直で丸ごと買ったりしたらしばらくは使えるし、マンズナルインゲンとともに健康面からも経済面からも夏の食卓を支える強い味方といえる。



とれたてのシソは香りと味が全然違う。スーパーで10枚くらいで売られているものは、本来の鮮烈にして強烈な香りと味を8割がた失っている。そのくせ食べた後に余計なえぐみが残る。毎年、夏にしか本物のシソは味わえないと思って、薬味にするにしてもまるで薬味がメインのような食べ方になり、さらに餃子にも沢山入れて味わうことにしている。

鮮烈な香りと味といえばミョウガを忘れてはいけない。ミョウガもシソ同様に、スーパーなどで売られているものは本来の味と香りのほとんどを失っている。一般的には薬味のイメージが強いのかもしれないが、わが家では薬味にとどまらず、天ぷらにして酢漬けにして味噌をつけてシソでくるんで焼いたりして、本当に沢山のミョウガを消費する。とれたてのミョウガの天ぷらのあのシャクッという歯ざわりとジュッと溢れ出るみずみずしさ、そしてとにかく鮮烈な香りはまさに夏にしか味わえない最高の贅沢のひとつである。あまりの美味しさに一瞬我を忘れそうになるものの、ミョウガを食べ過ぎて物忘れがひどくなるというあの昔話はやはり正しくない。ミョウガの鮮烈な香りと味はむしろ脳にいい刺激を与えるはずで、実際に食後はとてもすっきりする。刺激が欲しければ、変なクスリよりも夏のミョウガを食べるべきだと思う。



トマトは完熟よりもまだ青みが少し残っているくらいのほうが、青臭さと酸味があって美味しい。次から次へと赤くなりだして、そのまま食べるのが追いつかなくなったら、ナスやピーマンやマンズナルインゲンと一緒に夏野菜カレーか、オリーブオイルで大量のハーブからよく香りを出したところに、トマトを入れ塩コショウだけで味付けて、茹でたてのパスタと絡めて熱々のうちに食べる。大量のトマトに大量のフレッシュ・ハーブ、これもまた夏の贅沢だ。



ファスト・フード店やレコード会社などが自分たちの匙加減でする限定とは違って、ご要望に応えて再発売とか数ヵ月後にアンコールプレスというわけにはいかない、厳密な夏限定。ゆえに、1年に1度必ずやってくるとはいえ本当に有難い。感謝して心して存分に味わいたい。夏バテなどしている場合ではない。


posted by atons at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする