2011年05月31日

don't give up the ghost

この間までライブや各種イベントのCMといえば、その多くが中止や延期を告げるものだったが、ここ最近は通常に戻りつつあり何となくホッとする。正直、中にはそのまま中止にしたほうがよかったと思わないでもないものもあったりするけれど、「東北に元気を」みたいなコメントが添えられ、実際それが励みになる人も相当数いることを考えれば、とにかく歓迎しておこうという気にもなる。


しかし夏の風物詩みたいな顔をしてやってくる稲川淳二の怪談ばかりはどうも歓迎できない。怖がりの僕からすれば、地震も何もなくてもずっと自粛してもらってかまわないイベントである。早々に開催が決定してCMが流れ出したのは意外だった。

CMが昨年のおどろおどろしい雰囲気とは違い、拍手の中、彼が笑顔で手を振りながらステージに上がる様子と「みなさんと会えるのを楽しみにしています」といったコメントが流れるだけなのは助かるが、十分恐ろしい体験をしたこのあたりにわざわざ怖い話をしに来なくてもいいのでは...と思ってしまう。ちょっと不気味で不思議で、でも最後には暖かい気持ちになるようなありがたい話もするのだろうし、怪談を楽しめる人もいれば彼の話芸のファンもいるのかもしれないが、和やかなそのCMとあわせて、いったい怖がらせたいのだか励ましたいのだかどうしたいのだかよくわからない。


そもそも現状において怪談が成立するのかという疑問もある。例えば夜中、ふと気配を感じて部屋の隅を見ると、青白い顔をした幽霊が立っている。...とその次の瞬間、グラグラと大きな揺れがあったとしたら、果たして幽霊も一緒に揺れるのか、それとも怖がってスッと消え入るのか、まれに助けてくれたりもするのか、逆に腰が抜けた幽霊を僕は背負って助ける羽目になるのか...。いずれにしても、あまり怖そうではないし、それどころでもないし、余計な手間が増えれば怖いよりも単に迷惑なだけかもしれない。たとえ地震がなくても、ヒュ〜ドロドロ〜うらめしや〜と幽霊が現れたところで、「何を、こっちこそ『うらめしや』だ」と言い返せそうな気分でもある。


それに今はさすがに幽霊もただ手をぶらつかせて「うらめしや」と言っているだけではすまないだろう。彼等もかつては人の子である。「うらめしや」を自粛して、募金箱をぶら下げてあちこち回ったり、夜中のうちに瓦礫を撤去したり、原発を自身の冷気で冷やしているに違いない。勘違いして、自分に出来ることをやるしかないといって、ことさらに怖い演出で出てくるのもいたりするかもしれないが、それは勘弁してもらいたい。
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2011年05月30日

楽観

最新のUKアルバム・チャート、初登場1位はやはりlady gagaのborn this way。1週間で21万枚以上を売り上げ、今年の最速セールス記録を更新。ということで先週まで11週連続プラス5週連続、通算16週1位に留まったadeleの“21”が2位、“19”は先週に引き続き3位。

先週前半の時点でトータル・セールスが500万枚(アメリカ250万枚、日本50万枚)に達してしまったというborn this wayの1位は当然の結果ではあるけれど、1週間で21万枚は“21”の1週目の売り上げ20万枚と大差なく、また初日だけで23万枚、1週目で53万枚を売ってしまったtake thatのprogressと比較すると、あくまでもUKに限って言えば、そのわりに...という数字でもあるような気がする。意外と早くadeleが返り咲くのかもしれない。


take thatのUKツアーが始まり、robbie williamsのソロ・コーナーや、no regretsからrelight my fireに展開するのを、(youtubeで)見て大いに盛り上がる一方、duran duranのUKツアーは延期に次ぐ延期、その釈明につぐ釈明でどうもパッとしない。

先のプロモーションが傍から見てもかなり過酷なもので、連日のようにライブでテレビでラジオで歌いまくっていたsimonの喉が悲鳴をあげるのもやむなしで、このタイミングで延期を余儀なくされることはduran duran側にとってもかなりの痛手であると思う。がいずれにしても日本は蚊帳の外、実害を被らない気楽さから、延期のお詫びも兼ねてgirl panic! david lynch remixが配信されたりしないだろうか...と、そのおこぼれに預かることばかり期待してしまう。


昨日john taylorのtwitterに“Asia is not on this years schedule. But we would love to play India and China next year. 30th Anniversary of our Sri Lankan visit”というつぶやきがあった。おや日本は?と思ったが、これはおそらく「(日本については言うまでもないけれど、珍しいところでは)インドや中国、せっかくだからスリランカにも行ってみたいなぁ」ということなのだと思う。all you need is now日本盤がリリースされていない件は確かにひっかかるけれど、今のところはそんな風に気楽に考えるしかない。

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2011年05月28日

ままならずもまわる

アーティストから無料ダウンロードによって音源が提供される機会が本当に増えた。neil finnの新バンドpajama clubのfrom a friend to a friendに、hard-fiのmini mixに、the weekndなんてアルバム丸ごと(house of balloons)無料だったし、brotherは事あるごとに無料音源を提供してくれるので、まだ1曲も買っていないのにいつの間にかすでに3曲もiTunesに入っている。duran duranのall you need is now/hungry like the wolf/leave a light onのアコースティック・ライブ音源もあった。ここ1ヶ月ほどに限ってもこれだけある。golden silversのgwilym goldのソロ・シングルflesh freezeも無料ダウンロード可能なのだが、これは今のところMacにしか対応していないらしい。

かつては、カップリング曲やライブ音源やリミックスのために2曲で700円のシングルや3曲で1500円の12インチ・シングルを買い、またはいち早く新曲を聴くためにFM誌に蛍光ペンで線を引いて、ラジカセの録音ボタンに手を置いてその瞬間を待たなければならなかったのである。それを思えばまさに夢の無料ダウンロード。ゆえにいわゆる違法ダウンロードについては、あまりに心苦しくていまだに手を染めたことは無い。アルバム丸ごと、しかも内容が素晴らしいthe weekndのhouse of balloonsについては、かえって無料ダウンロードであることが釈然としないくらいで、有名アーティストの覆面ユニットではないか、どこかの富豪の息子だろうか...などと要らぬことまで考えてしまう始末。


その一方で、iTunes storeには依然として国とレコード会社の壁が存在する。brotherをタダ聴きするようなことになっているのもつまりそのせいだし、the killersのronnie vannucciのソロ・プロジェクトbig talkの1stシングルgetawaysも見当たらず、せっかくtwitterやiTunes Pingで“available now”とリンクがあっても、「日本語のストアでは利用できません」と表示されることばかり。アーティストからの無料ダウンロードと比べると随分と野暮に映る。逆にアーティストが無料で音源を提供することには、古臭いルールから抜け出せないままのiTunes storeをヒョイと軽やかに飛び越えてしまうような痛快さが伴い、さらに粋な計らいといった感じがしてくる。


確かにiTunes storeのあれもないこれもない状態には失望するばかりだけれど、無料ダウンロードが常識となり放っておけばその有り難味が自然と薄れていく中、iTunes storeがまだ儘ならなかった時代を引きずることで、こうしていまだに無料ダウンロードを有難く感じられ、それによりアーティストとの関係がさらに密接なものになるという面があるのかもしれない。そんな風にして世の中が回っているとよく聞くし、特に最近はよく目の当たりにもするから、そんな気がする。
posted by atons at 18:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月27日

MONA

楽曲そのものはいいメロディがドンと中心に据えられたルーツに忠実な作りで、ここぞというところできっちりタメもキメも入り、直情的にサビでは必ずグッと盛り上がり、後味はまさにコカ・コーラ並にすっきり爽やか。その一方でアメリカン・ロックな疾走感では追いつかない性急なビート、鋭角なギター・リフ、随所にグルーヴィーなベース、グイグイ押すばかりではないそれぞれの曲を際立たせる装飾には、やはりパンクやガレージを経たうえでのあくまでも現代的なテイストがある。

決してクールではないけれど暑苦し過ぎることもなく、放っておけば自然と横溢する基本熱くたぎるエモーションがいずれかに偏ることなく、メロディにサウンドにグルーヴに満遍なく行き渡る。大仰や小賢しさとは無縁に、いわゆる血が通っているという意味において身体の芯から熱く刺激的である。スタイルとしてはやはりkings of leonあたりを彷彿とさせるが、その熱量はU2にも匹敵すると思う。


楽曲も悉く素晴らしい。シンプルゆえの力強さ美しさが全開、本当に全曲一緒に歌い出さずにいられないレベルが貫かれている。基調となるアメリカン・ロック的なダイナミズムとストレートな爽快感、ガレージ・ロックなささくれ具合、UKロック的な陰影に富んだアプローチはもちろん、重厚なグルーヴのshooting the moon、一際シンプルで朴訥ながら、むき出しのまま行き場の無い感情が胸を突き上げていたたまれないほどのpavement、ヒリヒリと身に染みるカントリー・バラッドalibis(ボーナス・トラック)まで、とにかくいい曲が並ぶ。


そしてこれらの要素をグイグイ牽引し鮮やかにまとめ上げ、ひとまわりもふたまわりもスケール・アップさせているのが言うまでもなくnick brownの比類なきあまりに強烈なヴォーカル。押せば眼前の光景は果てしなく広がり、引けば引いたで枯れた味わいに男の色香も微かに嫌味なく漂い、雲を突き抜けんばかりの高みへ誘われれば、雷に打たれるが如き瞬間がそこかしこにある。彼がソングライティングを手がけていて、いい歌い手はいいメロディを紡ぐことが出来るという事実よりもまず先に、とにかくその歌声ありき、monaのすべての源はその声にあるといっても過言ではないと思う。
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2011年05月25日

頷けるadele

Adele says she doesn't like festivals or 'fucking arenas' May 24, 2011 NME
http://www.nme.com/news/adele/56854 

「野外フェスティヴァルの類はそこでの観客の盛り上がり方が恐ろしく感じられるし、また自分の音楽のスタイルにも適さないから出演したくない」

「アリーナ級の会場で一晩ライブを行うよりも小さなクラブで12年間歌うほうがいい」

「商品広告等のタイアップなんて考えられない。自分の名前をブランド名と隣り合わせにして、それに汚されて振り回されるなんてまっぴら」

「“19”にボーナス・トラックを加えてリリースするのはファンからお金を奪い取ることでしかない」

いちいち頷けるadeleのコメントなのだが、裏を返せばこの実に真っ当な考えをあえて口にしなければならず、それを読んで深く頷かざるを得ないような現状ということでもあり、さらに人気者になればなるほど、そこにいろんなものがくっついてきて、自分のペースを貫けなくなってくるから厄介だなと思う。

実際、ボーナストラックを追加した“21”が6月7日にリリースされるという情報もある。せっかくの記録的大ヒットを指をくわえて黙って見ているというのもレコード会社にとってはありえない話だろうし、内容によっては一概に否定されべきものでもないが、これだけ記録尽くしの大ヒットを生んだadeleでも思い通りにならないというなら、やはり何か間違っているようにも思う。


ただそれでも、もはやタイアップなしでは成立しえない日本の絶望的な音楽シーンからすれば、拒否することが許されているだけでもまだ救いがある。パチンコ台からアーティストの曲が流れてくるなんて、adeleが知ったらきっと目をまん丸にして口をあんぐり開けて、しばし言葉を失ってしまうに違いない。

adeleは “It depends what kind of artist you want to be, but I don't want my name anywhere near another brand. I don't want be tainted or haunted.”という言い方をしているが、ドラマや映画の主題歌を歌ってみたいというならまだしも、まさかパチンコ台にひっついて、パチンコ玉の行方を占いたくてアーティストに憧れた人はいないはず。日本じゃ常識でも、adele流に基本に立ち返って考えれば本当に信じがたいこと、最低限その辺の威厳だけは保ってもらいたものだ。



adeleの事情とは別にフェスティヴァルについても、ファンもそうでない人も混在し、曲数も単独公演より少なくなり、セッティング等の制約もあるだろうから、ファンにとってもアーティストにとっても実はあまり利益が少ないように常々思っている。野外ステージでの開放感は承知しているものの、順番としては単独公演が先に来るのが自然なはず。単独での集客の難しさがあっても、ならば尚のこといいようにあしらわれているような気がしないでもない。昨今のとにかくフェスティヴァルというノリにはちょっと頭を傾げてしまう。

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2011年05月24日

graeme clark始動

wet wet wet脱退ツイートから10ヶ月、graeme clarkがどうやら本格的にソロ活動を始める模様。オフィシャル・サイトでは、アコースティックでフォーキーな5曲(me & the devil inside/the cost of loving/hurricane/kiss of life/i see you everywhere i go)も試聴可能。30秒の断片ながらいずれもかなりいい仕上がり。

http://graemeclark.co.uk/
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ふと投げてみたい衝動

duran duranのgirl panic!アナログ盤シングルが届いた。が発送を知らせるメールを受け取った際には、予約していたことさえすっかり忘れてしまっていた。リリースから1ヶ月、予約からは1ヵ月半。それもどうせ聴けないのだし、いずれ配信もされるに違いないし、でもジャケットはいいしdavid lynch remixだし...と煮え切らないうちにとりあえずなんとなくした予約で、そういえば連休前に届いていた入荷遅れを知らせるメールもダメだったらダメでもいいやと打っ遣ったまま、連休の慌しさのうちに容易に埋没していったらしい。

アナログ盤を買うのはmorrisseyのi'm throwing my arms around paris以来。duran duranに限れば、meet el presidenteのシングルを買ったのだが最後だから実に24年ぶり。せっかく届いたものの聴けないからそんなことを思いつつジャケットを眺めてみる。


all you need is nowは、レコードとカセット・テープの時代だった80年代初期に回帰した内容であり、アナログ・シンセがこれでもかと鳴っている。とはいえいくらアナログ・シンセが使われ80年代初期に回帰したサウンドといっても、基本的にレコーディングはデジタル、そのレコーディングの進捗状況もオフィシャル・サイトやyoutubeを通じてファンに伝えられ、出来上がったall you need is nowはiTunes storeで先行配信、その後CDとしてリリースされている。そこからあえてgirl panic!アナログ盤シングルやall you need is nowの限定アナログ盤をリリースするのは、見方によってはデジタルからアナログへの逆行ともいえる。

レコードを好む人もいるし、様々な分野においてアナログに対する需要もかなりあり、girl panic!もそもそもrecord store dayの一環としてリリースされたものである。その点からすればアナログ/デジタル間の行ったり来たりも逆行ではなく全くの順行、平行よりむしろ併行といったところなのだろう。アナログな音をデジタルで録音しまたあえてアナログでリリースしても一向におかしなところはないのかもしれない。

しかしCDとダウンロードで事足りる僕にとって、アナログ先行のgirl panic!や、いまだ日本盤リリースの気配さえない段階でのall you need is now限定アナログ盤は、「あえて」ではなく「わざわざ」に思えてしまう。それをまた聴けないのに予約し、予約したことさえ忘れた頃に届き、ひととおり眺め、おもむろに飾り、風が吹いてパタリと倒れ、早々に持て余し気味なものだから...、いよいよ妙な感じがする。
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2011年05月23日

(chasing) pavement(s)

最新のUKアルバム・チャート。週半ばまでのセールスでは1位だったkate bushのdirector's cutは初登場2位。結局adeleの“21”が16度目の1位(“19”も平然と3位のまま)。11週連続1位のあと、一度の2位を挿み、そこからこれで5週連続の1位。この4ヶ月でadele以外にUKアルバム・チャートの1位を獲得したのは唯一foo fightersのwasting lightのみ。そう考えるとまた改めて現在のadele人気の凄まじさを思い知らされる。16週連続や17週連続の1位と勘違いしても差し支えないような記録である。

シングル・チャートでは今日23日にアルバムborn this wayが世界同時発売となったlady gagaが、the edge of gloryの6位を筆頭に、4曲同時トップ20入りという荒業(女性アーティストとしては1955年のruby murray以来56年ぶり)をやってのけている。

そんなわけで、いかに現在のadele人気が凄まじく、メディアさえその動向を読みきれないような状態になっているとしても、さすがに来週のアルバム・チャート1位はlady gagaのborn this wayで間違いなく、“21”は二度目の、そしておそらく束の間の2位に留まるものと思われる。



monaのデビュー・アルバムは39位に初登場。ほとんど願望でしかなかったとはいえ初登場1位を期待していたこともあり、勝手にものすごく落胆している。が冷静に考えればこれというシングル・ヒットが無い新人ロック・バンドのデビューにしてはそう悪くはない順位といえるだろう。

cloak and dagger/line in the sand/say you willあたりのほうが、listen to your loveやteenagerよりもむしろシングル向きで、さらにこのバンドの魅力をよく伝えるような気もするのだが、曲調からしてkings of leonの二番煎じというような誤解を生むおそれも確かに孕んでいるというのがひとつmonaにとってのジレンマであるようにも思う。無論そんなことは決してありえないのだけれど、もし仮にそういう受け止め方があるとしても、monaにはもっと人懐っこく朴訥としたpavementのような歌が強力な武器としてある。

このpavementがより多くの人の心に触れるころには、デビュー・アルバム初登場39位も、そんなこともあったなぁ...なんて話になっていたりするものだ。

Mona - Pavement - Liverpool Academy - 8th March 2011
http://www.youtube.com/watch?v=snEgkppXreE
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2011年05月22日

にんじんとパジャマ・クラブ

今朝のNHK「産地発! たべもの一直線」は徳島産のにんじんだった。この番組の例にもれず徳島産のにんじん作りにも独自の工夫があり、手間もひまもかかり、特に4月5月を旬とするためにかなり背の低い「トンネル」と呼ばれる特殊なビニールハウスを利用し、その中でしゃがみ込んでの土寄せなどはかなり大変そうに見えた。

ただ、その「トンネル」のおかげで農薬を使用せずに済み温度も最適に保たれ、さらに窮屈な態勢での丁寧な土寄せにより、生のままで非常に甘く見た目にも鮮やかなにんじんが育つということで、この3月から5月にかけて大変お世話になった徳島にんじんとその生産者の方に対して、改めて感謝の気持ちでいっぱいになった日曜の朝だった。


きっとこれまでも春先には徳島産のにんじんを口にしていたに違いないが、あまりに定番すぎて産地を意識することはなかった。しかし、地震のあと新鮮な野菜など食べれらなくなるのではないかという漠然とした不安があり、野菜全般がいつにもまして有難く愛おしく思える中、品数が乏しくなり照明も落とされ薄暗く色を失ったスーパーの野菜コーナーにあって、比較的早い時期からその周囲を明るく優しくオレンジ色に照らし出したのが、はるばる徳島からやって来たにんじんだった。それは普段どんなメニューにも欠かせないという以上に安心感のあるにんじんで、本当に甘くてパリパリして美味しかった。



“pajama club”という随分ファンシーなタイトルのメールが届いた。neil finnとその奥方sharon finnを中心とした新バンドpajama clubのライブ日程を伝える内容で、8月にはアルバムもリリースされるらしく、オフィシャル・サイト(http://www.pajamaclubmusic.com/)からform a friend to a friendという幻想的な曲を無料ダウンロードできる。


そのpajama clubと相変わらずのmonaを聴きながら、子供の頃、にんじんを生のまま丸ごとガリガリとかじる祖父を見て愕然としたことを思い出したり、早朝のNHKでにんじんを食べる相川七瀬の姿を特に違和感なく見たことに時の流れをしみじみ感じたりしつつ...、やっぱり夕食には徳島産にんじん多めの浅漬けをパリパリと食べた。
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2011年05月21日

まさにkiller sounds

hard-fiのgood for nothingのPVが公開された。

Hard-Fi - Good For Nothing [OFFICIAL MUSIC VIDEO]
http://www.youtube.com/watch?v=ZVe96l_h-SM

4月末のgood for nothingの解禁以降リリースが待ち遠しく、最近よくあるパターンであっという間にこっそりと配信されるのではないかと期待してiTunes storeを覗いたのも一度ではなかったのだが、まだリリース予定については明らかにされず、PVを見てさらにまた渇望感が煽られるばかり。


...と、PV解禁を伝えるひとつ前のつぶやきに“Mashup!!!”とあり、そのリンクをたどるとhard-fi minimixなる音源が。聴けばgood for nothingやgive it upといったニュー・アルバム収録予定の新曲数曲を、cash machine/i shall overcome/hard to beatといった代表曲、そしてsympathy for the devil(the rolling stones)やharder, better, fast, stronger(daft punk)等ほかのアーティストの曲の間に混ぜ込んだ、11分に及ぶいわゆるメガミックス。オフィシャル・サイト(http://www.hard-fi.com/)から無料ダウンロードすることもできる。


ミックス自体もかなりカッコいい出来だし、またそんな風にニュー・アルバムの音源を公開するのも心憎いばかりだが、何よりもそこで聴かれる新曲のほんの断片からでもアルバムが間違いなくいいものになると確信できるのがうれしい。アルバム・タイトルと言われている“killer sounds”に偽りなしといったところである。

hard-fiらしく何でもあり、しかも時間をかけただけあってよく練られた作品になるであろうという新作に対する予感はgood for nothingを聴いた段階ですでにあったけれど、それが今や厳然たる事実となりつつある。

posted by atons at 17:43| Comment(0) | TrackBack(0) | hard-fi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする