2012年03月31日

「これはそのお話」ではない「カーネーション」最終回

3月3日に尾野真千子編が終了した後も、半年の習慣から「カーネーション」を見続けた。初回(3月5日)こそ「ほら見たことか」と思ったものの、しかしそれにしても力ない内容にはその手の張り合いさえ失いすぐに惰性に流れ、尾野真千子の強烈な存在感が、30年を駆け足で描いたこの1ヶ月よりもさらにはるか遠い昔の出来事のに思えるほど、寂しさの欠片すら兆さないままただただ味気なく淡々と過ぎていった。そのまま淡々と終わればまだよかったものを、時が過ぎて明るく前向きに始まったかと思ったら無理矢理涙をねじ込み、そこから千の風になって、下手くそにドラマ内ドラマへとリンクさせてしまった...今日の特に残念な(形式上の)最終回には苦笑しか出てこなかった。

尾野真千子を欠いた時点での大方の予想どおりでもあり、またそういう反応が視聴者に支配的であることはいくらなんでも製作側も承知していただろうから、(それを覆すのは難しいにしても))何か一矢報いる策を用意したうえでの主役交代なのではないかと多少身構えるところもあったがその気配すら認められなかった。

「ひとりの女性の人生を描ききる」とか「老いてなおその生き方を貫く」という視点からいえば、可もなく不可もなくそれなりの内容ではあった。しかし、その可もなく不可もなくありきたりな感じが「カーネーション」の世界観とは決して相容れず、実在のモデルに対してその晩年を描く義理があったとしても、「カーネーション」のタイトルのもとに、尾野真千子から小原糸子を取り上げて、昌ちゃんや恵さんといった魅力的な脇役に暇を出してまで描かなければならないようなものではなかったと思う。1ヶ月の短期間に登場人物たちがまるで将棋の駒のように配置されるに至っては、すでに続編やスピンオフでもなく、続編やスピンオフの総集編という感じさえした。

「90歳過ぎたら思い出なんてどうでもいい。大事なのは今とこれから」という台詞を用意しながら、そのわりに過去の因縁があちこちに顔をのぞかせ、奈津はまだしも周防の娘まで出てくる見え透いた安っぽい仕掛けには(実際にそういった事実があったならやむを得ないが...)もう一度小さく呆れざるを得なかった。

尾野真千子編との関係性となると別物のさらに別物くらいの懸隔があり、蛇足にさえなりえなかったのが唯一の救いではあった。かえってここまで力ない内容では尾野真千子の演技をしても蛇足になりかねなかったとすれば、彼女にとってばかりでなく「カーネーション」にとっても、交代は賢明な選択だったのかもしれない。

ただそれはあくまでも糸子の人生を描ききらねばすまなかったこの1ヶ月の展開に限られる。改めて尾野真千子の演技ありきで考えれば、必ずしも晩年まで描かなかったとしても、こんな風に「老いを生きる」的なエッセイやドキュメンタリーのような見せ方をして、わざわざ言わんとすることを噛み砕き、いわば老いを描くのに老いに拘るの弊に陥ることなく、老若男女問わずよりダイレクトにそういったメッセージも十分に伝えられることができたはず。...というか尾野真千子の演技に魅せられえもいわれぬパワーを与えられた視聴者に今さらそんなメッセージなど必要なかったのではないだろうか...。

皮肉などではなく実感として、「カーネーション」が3月3日に最終回を迎えていたと思わざるを得ないのはまさにそのためであるし、ゆえにまた最後の一ヶ月がこんな形で終わってしまった今となっても、尾野真千子の演技の凄さとそれにグイグイ引っ張られた「カーネーション」の素晴らしさは微塵も揺らぐことなく、「カーネーション」はやはり傑作だったといえるのである。


「尾野真千子のすごい間」(10月21日)
http://blogs.dion.ne.jp/atonsdemo/archives/10436724.html
「主役交代」(1月24日)
http://blogs.dion.ne.jp/atonsdemo/archives/10598933.html
「最終回」(3月3日)
http://blogs.dion.ne.jp/atonsdemo/archives/10656027.html
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「カーネーション」最終回(3月3日)

ドラマ「カーネーション」が最終回を迎えた。といっても差し支えないだろう。今日放送分をもって、糸子役は尾野真千子から夏木マリへ交代、来週月曜日から舞台は12年後、3人娘をのぞいて主要キャストも総入れ替えとなる。それだけでも、今日で最終回、月曜日から始まるのは続編とかスピンオフとかそんな位置づけのほうがしっくりくるし、ドラマ自体も別物として楽しめると思う。またそうであれば年齢のみで主役を交代したわけではないであろう製作側の意図も伝わりやすい。

今週のサブタイトル「悔いなき青春」は娘たちばかりでなく、結局再会さえ果たさなかった周防の存在を今さらチラつかせたことで当然糸子自身にもかかってくるわけだが、そこには同時に青春を出来る限り(年齢を考えればほとんど無理矢理)延長することで、尾野真千子に悔いなく糸子を全うさせようとする意図があったととらえることもできる。そしてそれは尾野真千子の素晴らしい演技に対して物語が許容しうる最大限の配慮であり、言い換えれば糸子の側からの名残惜しさの現われでもあったのだと思う。


それでもいまだに尾野真千子を欠くのは正しい選択とは思えない。年齢相応の風貌や5ヶ月慣れ親しんだ糸子が別人になる違和感、いわば新章に入る物語からの要請等はむしろ瑣末なことでしかない。このがさつでいびつで情に乏しい物語をそれなりに形にして、観る人をひきつけたその演技を欠くという一点において、尾野真千子無しではそもそも「カーネーション」足り得ないのである。

実在のモデルを描きつつ、それに手を加え物語としてまとめあげるというスタイルはどうしてもいずれかに無理がかかりやすく全体がぶれがちになる。特に糸子のような強烈な個性というか我というか灰汁となると尚更のこと、朝の連続ドラマでは繕いきれないほころびも目についた。しかし、それをものともせず、そういうものであるという説得力でもって、決してドラマのような展開にはならないどちらかといえば支離滅裂でさえあるひとりの人間の人生として見せることができたのは尾野真千子の演技なればこそ。それを失うのは物語の軸を失うことと同じであり、年相応の主役によってより事実に近づきながらも、朝の連続ドラマらしいエンディングに向かわねばならないその狭間でほころびはいよいよ大きくならざるを得ない。


ただ以前も書いたように(http://blogs.dion.ne.jp/atonsdemo/archives/10598933.html)、尾野真千子の演技にはこのはまり役さえ窮屈そうにも見え、本人の気持ちとはまた別のところで、役者としての存在感が自然と今回の交代を指向したのではないかと考えてみたりもする。そしてそれがこの不可解な交代劇について最も適当な理由のようにも思われる。

半年見続けた習慣というよりは惰性、それみたことかと言いたいがための冷やかしのために、もしかしたら月曜日からの「続カーネーション」または「小原糸子物語」を見ることはあるかもしれないし、実際見たら面白いのかもしれないが、善作の静かでさりげなく満足げな表情からしても、やはり「カーネーション」は今日最終回を迎えたのだと思う。

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2012年03月30日

wet wet wet 活動再開まで

3月26日に25周年記念ライブ(7月20日 グラスゴー・グリーン)と新作製作についての発表があったwet wet wet。再結成はすでに2004年に果たしているので、正確にいえば活動休止後の再始動ということになる。

1999年の解散から2004年の再結成(シングルall i want/ベスト盤the greatest hits)を経て、2007年(11月)には1997年の“10”から10年ぶりとなるオリジナル・アルバムtimelessをリリース。2ndシングルweightlessが10位となり、1997年に4位を記録したyesterday/maybe i'm in love以来10年ぶりとなるトップ10入りを果たすも、翌週には96位に急降下、トップ10ヒットを記録しながら75位以内に1週間しか留まらなかった初めての曲という有難くない記録も残してしまっている。timelessリリースから1年程経った2009年3月にはボーナストラック付き日本盤の予定もあったが、結局実現には至らなかった。

同じく2009年にはtimelessに続くアルバムの製作がスタート。しかし進捗状況が伝わってこなくなり、marti pellowのソロ活動が忙しくなる中、2010年7月にgraeme clarkがtwitter上で脱退を宣言。timelessから3年、そろそろ新作が聴けるのではというタイミングで実質的に活動休止状態に。ところがそれから1年後(2011年6月)、そのgraeme clarkの口から「2012年wet wet wet再集結の予定」が伝えられ、今回の活動再開に到る。

ニュー・アルバムは早くてもtimelessから5年ぶりになると思われるが、2008年以降marti pellowはソロ・アルバムを3枚(sentimental me/devil and the monkey/love to love)、graeme clarkも今年初ソロ作mr.understandingをリリースしており、デビュー25周年を迎えてなお旺盛なこの創作意欲と音楽ありきな姿勢が実はwet wet wetの最大の魅力だったりする。

timeless(2007)
http://blogs.dion.ne.jp/atonsdemo/archives/10689191.html
http://itunes.apple.com/jp/album/timeless/id360951912
too many people
http://www.youtube.com/watch?v=1fR-j4O7ePE
weightless
http://www.youtube.com/watch?v=2L1fsLf8gqs

marti pellow
sentimental me(2008)
http://itunes.apple.com/jp/album/sentimental-me/id277505569
devil and the monkey(2010)
http://itunes.apple.com/jp/album/devil-and-the-monkey/id371305526
love to love(2011)
http://itunes.apple.com/jp/album/love-to-love/id413244984

graeme clark
mr.understanding(2012)
http://graemeclark.co.uk/shop.html
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2012年03月29日

春の歌2012

3月/4月リリース作品(リイシュー、ベスト盤を含む)から選ぶ春のプレイリスト。

Rock you!/東京女子流
http://www.youtube.com/watch?v=gbLiQG1dQog
アルバム Limited addiction
http://www.hmv.co.jp/product/detail/4929743

see that girl/cast
http://www.youtube.com/watch?v=o7GpVCkd7bA
アルバム troubled times
http://itunes.apple.com/jp/album/troubled-times/id507986319

if i'd known/the frank and walters
http://www.youtube.com/watch?v=LZpUaL1kukI
アルバム greenwich mean time
http://itunes.apple.com/jp/album/greenwich-mean-time/id505543566

blow the house down/living in a box
http://www.youtube.com/watch?v=0e08TWflUAo
very best of living in a box 3月12日
http://www.hmv.co.jp/product/detail/4964848

miss me blind extended/culture club
http://www.youtube.com/watch?v=XR_UrnxNlxU
リミックス集 so80s 3月30日
http://www.hmv.co.jp/product/detail/4996740

i don't mind if you forget me/morrissey
http://www.youtube.com/watch?v=fTKPk9KCcMk
viva hate special edition 4月2日
http://itunes.apple.com/jp/preorder/viva-hate-remastered/id509068942

sparkle/marion
http://www.youtube.com/watch?v=LBJ2W1FBALA
再結成ライブ・アルバム alive in manchester 4月2日

hold on/alabama shakes
http://www.youtube.com/watch?v=iQXbf1i24C8
アルバムboys & girls 4月10日

scared of heights/morten harket
http://www.youtube.com/watch?v=eSssA1xkX1U
アルバム out of my hands 4月24日

born again/the christians
http://www.youtube.com/watch?v=I_NWkzioKnw
1st/2nd deluxe edition 4月24日

delay, delay/the heartbreaks
http://www.youtube.com/watch?v=JyfLdGxPJAg
シングルdelay, delay 4月30日(アルバムfuntimes 5月7日)

someone purer/mystery jets
http://www.youtube.com/watch?v=vPBJPCaeda0
アルバムradlands 4月30日

please forgive my heart/bobby womack(無料配信)
http://xlrecordings.com/2012/03/08/bobby-womack-the-bravest-man-in-the-universe

coldheart/dr.robert(無料配信中)
http://drrobert1.bandcamp.com/album/coldheart
アルバムflutes & bones 未定

she's my girl/the troubadours(デモ音源)
http://soundcloud.com/frithsongs

somebody that i used to know(feat. kimbra)/gotye (UKシングルチャート5週1位)
http://www.youtube.com/watch?v=8UVNT4wvIGY

julia says/wet wet wet(2012年再始動)
http://www.youtube.com/watch?v=58PshOD1jsI

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2012年03月27日

wet wet wet再始動続報

昨日3月26日に行われたwet wet wetの記者会見。やはり2004年再結成発表時と同様、goodnight girl/temptationともう1曲(計3曲)のライブ・パフォーマンスがあり、その後25周年記念ライブ(7月20日グラスゴー・グリーン)について発表。さらにニュー・アルバムの予定もあり、graeme clarkからはすでに「6曲半」のマテリアルが存在していることも明らかにされた。

wets conference gig at city chambers 26/03/2012
http://www.youtube.com/watch?v=wk0oRW2J648
Wet Wet Wet to return for one-off comeback gig in Glasgow
http://www.scotsman.com/news/wet-wet-wet-to-return-for-one-off-comeback-gig-in-glasgow-1-2197399

振り返ってみると、2009年にはtimeless(2007年)に続くアルバムの製作(“pop fiction”という仮タイトルだった)が一度スタートしていたわけで、その後2010年にgraeme clarkが脱退するまでの間に断続的に作業が続いていたとすれば「6曲半」も大袈裟ではない。さらに、“This event is about marking our achievements and, of course, there is a touch of nostalgia but I don't want it to be all about yesterday, we want to look to tomorrow. This is not an isolated gig. We are blessed with a successful back catalogue of songs, but we want to work on a new album.というmarti pellowのコメントからしても、ニュー・アルバムは予想以上に早く届けられるのかもしれない。また、そういった内容の記事は見当たらないものの、少なくともpopped in souled outデラックス盤と25周年記念ライブDVDの2作品は期待していいと思う。


そんなすっかり80年代な気分に拍車をかけるのがtears for fears来日の噂。噂といってもこれはcurt smith自身がtwitterでほのめかしたもので、マニラ/セブ島/ソウル/東京/大阪といった都市が挙げられていて、東京/大阪についてはより具体的に「SUMMER SONIC」がくっついている。実現すればこちらは1985年以来27年ぶりの来日となる。


duran duranはgirl panic!のPVをついにiTunes storeから配信。一応ファンとして「ついに」といってみたものの...、11月の解禁から4ヶ月、しかもその間youtubeでの再生回数は500万回を超え、いくらこのPVに好意的な人だって飽きる頃。端からピンと来ていない僕にとってもリミックス音源を差し置いての今さらの配信はかえってますます意味不明。なにがしたくてこんな凝ったPVを作って、出し惜しみした挙句、all you need is nowから1年経った妙なタイミングで配信したのだろうか...。

girl panic!
http://itunes.apple.com/jp/music-video/girl-panic!/id513132036

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2012年03月26日

timeless/wet wet wet(2007)

オリジナルとしては97年の『10』以来、10年ぶりのアルバム。事実上の解散から8年。そして活動再開とともに、the greatest hitsとシングルall i wantをリリースした04年から3年。長かったが待った甲斐のある素晴らしい作品だ。まるで10年間が熟成の期間だったかのように、このアルバムは濃密で洗練された深い味わいに満ちている。

聴くものを暖かくつつみこむような優しさに満ちた極上のバラードthru' the night。eyes wide openの荘厳なオーケストラアレンジと切なくドラマティックなメロディは、かつてblue for youなどで試みられた映画音楽的アプローチの深化を感じさせる。この2曲は間違いなく彼等の代表曲に新たに加わることになる名曲だ。

バンド史上最もロック色の強いrunには驚いたが、ロック志向を支えるtommyのドラムとエレガントなneilのピアノはwishing i was luckyも彷彿とさせ、力強いロックグルーヴとともに、新たなスタートにこれ以上相応しい曲もない。

詩の世界観を美しく繊細なコーラスワークで表現したweightless、シングル・バージョンとは異なるアーバン・ソウル・タッチなtoo many people、i believe/new age sacrificeにおけるバンドのアーシーなグルーヴと流麗なストリングスの融合など、アレンジも申し分ない。

クラシカルなスタイルのロック・バラッドin every heart(a fire burns)やシンプルなアレンジとピースフルなハーモニーのreal lifeといった、どちらかといえばオーソドックスな曲や、まるでミュージカルの1シーンを再現したかのようなシアトリカルな迫力を持つheavenでは、martiの素晴らしいボーカルが堪能できる。

そして、ポップでサイケでカントリーも顔を出すwhat do you knowを、martiがソウルフルに締めくくるエンディングでは、感動的な余韻があとを引き、もう一度最初から聴かずにはいられなくなってしまう。

ライブなノリを最大限生かしつつ、入念に作りこまれたサウンド面における充実、そして大ヒット作picture thisを思わせる楽曲のクオリティの高さ。martiの歌声がいつも以上に伸びやかに聴こえるのは、10年ぶりの新作を聴くファン心理のせいではない。このtimelessな魅力に溢れたアルバムなればこそである。

timeless
http://itunes.apple.com/jp/album/timeless/id360951912
too many people
http://www.youtube.com/watch?v=1fR-j4O7ePE
weightless
http://www.youtube.com/watch?v=2L1fsLf8gqs
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wet wet wet再始動!!!

wet wet wetが正式に再始動を発表。まずは7月20日に地元グラスゴーにてデビュー25周年記念ライブを開催。

Back In The Park - Live At Glasgow Green - 20 July 2012
http://wetwetwet.ning.com/backinthepark

“back in the park”と銘打たれているように、会場となるグラスゴー・グリーンは、1989年9月10日に2ndアルバムholdin back the riverのお披露目もかねた凱旋フリー・ライブが行われた場所。popped in souled outの大ヒットを受けて10万人のファンが集まった当日の熱狂の様子は、のちにライブ・ビデオとしてもリリースされた。

Wet Wet Wet - Wishing I Was Lucky (Live) - Glasgow Green - 1989
http://www.youtube.com/watch?v=KOLwH7Vt6SA
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まもなく

最新のUKアルバム・チャート。paul wellerのsonik kicksが初登場1位。ほかに強力な新作のリリースがなく、トップ10内唯一の初登場ではあるものの、53歳でこれだけやりたいようにやって、ベテランの味だとか出せば1位か2位の安定感などとはまた別のインパクトでもってしっかり1位というのが凄い。2位にはdavid guetta(nothing but the beat)が再浮上、先週1位のmilitary wivesは3位、emeli sande(our version of events)が4位。そして、先週末UK歴代アルバム・セールスにおいてdire straits(brothers in arms)を抜き6位となったadeleの“21”が5位。シングル・チャートでは、katy perry(part of me)とsean paul(she doesn't mind)がそれぞれ1位と2位に初登場。それによって先週まで4週連続(通算5週)1位だったgotyeのsomebody that i used to knowは3位に後退。


最近まで入院していたらしいDr.robertはソロ曲coldheartを無料配信中。これは2005年頃一度リリースが伝えれながらお蔵入りとなっていたソロ・アルバムflutes & bones収録曲で、そのアルバムflutes & bonesももうじきリリースされるとのこと。今年はthe blow monkeys再結成3作目となるファンク・アルバムも控えているはず。

http://drrobert1.bandcamp.com/album/coldheart


東京女子流のニュー・シングル(5月23日リリース)は「追憶-Single Arrange ver.-(仮)/大切な言葉」。アルバム「Limited addiction」収録のクラシカルで重厚なバラード「追憶」と、対照的に「おんなじキモチ」路線と思われる明るく元気な曲がシングルとして一緒に収まってしまうのが東京女子流らしくていい。「追憶」のシングル用アレンジも楽しみだ。

http://tokyogirlsstyle.jp/discography/index.html


wet wet wetはどうやら2004年の再結成発表時と同じような形でライブ演奏つき記者会見(glasgow city chambers)を行うようで、昨晩のサウンドチェックの際の写真がtwitterとfacebookにあがっている。再始動の詳細は現地時間の正午過ぎ、つまりもうあとほんのちょっとで発表になる模様。

https://twitter.com/#!/wetwetwetuk/status/184170964509138944/photo/1

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2012年03月25日

カワガラス in 仁淀ブルー

たった今放送が終わったばかりのNHKスペシャル「仁淀川 青の神秘」がとんでもなく素晴らしかった。

先週末の朝のニュースで珍しくカワガラスが取り上げられていたのが、まさにこの仁淀川の四季をとらえた番組の一部だった。普段見かけるずんぐりむっくりしたカワガラスの姿からは想像もつかない水中での優美な姿とそれを演出する「仁淀ブルー」が強く印象に残っていたために、放送直前に偶然にもテレビ欄の「仁淀」の文字に気づき、再びじっくりと焦げ茶色が鮮烈な青紫に変り、銀の翼をまとう瞬間を堪能することができた。

ナレーションでも地味で不器用などと言われていたのがほんの一瞬の姿限定とはいえ「ブルーエンジェル」なんて洒落た名前をつけられたのはむず痒くもありつつもやっぱりうれしかった。近所の川で見かけるカワガラスもいつの日かこんなきれいな川で「ジジッ」と鳴きながらチャポンと水に浸かってみたいと思うに違いない。

ほかにも水中から見る桜やその桜が散ってできる「花筏」、元気な「川ガキ」にカジカガエルにホタルなど、青に貫かれた仁淀川のまさに神秘的な美しさが可能にする自然のダイナミックにしてあまりに繊細でひたすら不可思議な姿には妙に静かな、しかし抗いがたい興奮を覚えた。そして夏が恋しくなった。


番組を製作したNHK高知のサイトでは30秒スポットや番組にも出演していたカメラマン高橋宣之さんの写真を見ることができる。7月には「仁淀川 a symphony in blue(仮)」という写真集も出版予定。

http://www.nhk.or.jp/kochi/niyodo/
http://www.nhk.or.jp/kochi/niyodo/gallery.html

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2012年03月24日

スペシャルでレアなviva hate

EMIからmorrisseyのリマスター盤viva hate(4月2日リリース)についてのお知らせメールが届く。recordstore.co.ukで予約すると、テストプレスのヴィニール盤(2枚しか存在しないうちの1枚)と一枚刷りアートワークが当たるという内容とともに、そのアートワークも公開。

https://store.digitalstores.co.uk/media/ShopSplit1-shopStylesheet/value/ShopSplit1-shopStylesheet-852.jpg

リマスターとアートワークの変更と1曲差し替えでspecial editionと銘打つのはレコード会社の勝手であり、受け取る側の価値観にもよる。無論僕にとってはスペシャルに違いない。しかし昨年glamorous glueのカップリングとしてリリース済みのtreat me like a human beingをレア・トラックと呼ぶのはちょっといただけない。

viva hate special edition
https://www.recordstore.co.uk/recordstore/recordstore/Viva-Hate-Special-Edition-Win-Presentation-Frame-Of-Original-Vinyl-Test-Pressing-Artwork-Run-Offs/119PI0000000?back=search.html%3Fterm%3Dviva%2Bhate




春に夏がゆく歌を聴いて春の思い出に浸っていたら、テレビでも春なのにドラマ「ウォーターボーイズ」を再放送中。こちらは春にはね返ることなく夏に行ったままで季節感の無さはどうしようもないけれど、「ウォーターボーイズ」は大好きなドラマのひとつなので、春でもまだ冬でもいつでも何度でも再放送してもらって構わない。映画版でもなくましてやドラマ2作目でもなくこのドラマ1作目がいい、青春ものとして実によく出来ていると思う。青く熱く切なく可笑しい余韻を見事に受けとめる福山雅治の「虹」も素晴らしい。「虹」のようなきちんとしたポップ・ソングを書けるのが彼のすごいところだと思う。

「ウォーターボーイズ」がそうであるように夏といえば空に海にプールの青、春に夏が青に転じればたちまち青春、となると青春ものの傑作である「ウォーターボーイズ」の再放送にはむしろ今頃がふさわしかったりするのかもしれない...などと考えていたところに、sugarのcopper blue/beaster/file under:easy listeningの3作品がデラックス盤としてリリースされるという知らせ(copper blue 2CD+DVD http://www.amazon.co.jp/Cooper-Blue-Sugar/dp/B007KLY8VY/ref=sr_1_3?s=music&ie=UTF8&qid=1332572123&sr=1-3)。

僕にとってのsugarはif i can't change your mind(copper blue収録)であり、それは1993年放送の深夜ドラマ「青春もの」の主題歌で、その「青春もの」こそが自分のうちにあった青春もの好きを明確に意識するようになったきっかけでもあった。

個人的な思い入れに多少のこじつけもあったにせよ、季節感も脈絡もないわりには好きなものが気持ちいいほどにつながった。青春ものの甘めのテイストをさらにこじつけたり、昨晩から降り続いた雪を砂糖に見立てるまでもなかったのもよかった。

「青春もの」
http://www.youtube.com/watch?v=ycaioW3dGrc


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