2012年06月30日

the stone roses凱旋公演/adeleおめでた/nik kershaw新曲

the stone rosesは29日から3日間、地元マンチェスターのヒートン・パーク公演。凱旋公演ということで、突然無料で行われた再結成第一弾ライブにツアー初日、そしてreni早退事件まで含めると、再結成ツアー序盤にしてこれですでに4度目の盛り上がり。日本にいても微かに目が覚めた時点でtwitterを確認せずにいられないほどにはやはり気になった。

新曲披露も無く、依然としてsecond comingからの曲が少ない点は物足りないけれど、地元の盛り上がりを見れば日本からとやかく言うことでもないし、まだしばらくは奇跡の再結成が実現した歓喜に浸っていたいという気持ちもよくわかる。あれこれ求めるのは時期尚早、贅沢すぎるのかもしれない。
The Stone Roses at Heaton park 29/6/12
i wanna be adored
http://www.youtube.com/watch?v=oLZxhnpQQf0
waterfall
http://www.youtube.com/watch?v=nPg1SIINyXc
made of stone
http://www.youtube.com/watch?v=kqoEYn3ZxnE

The Stone Roses come home at heroic first night of Heaton Park
http://www.nme.com/news/the-stone-roses/64630

その後、「adele妊娠」(http://www.adele.tv/blogcache/i-ve-got-some-news/)の知らせや、また9月にパパとなるrobbie williamsのブログには“MY TWO GIRLS”(http://www.robbiewilliams.com/news-blogs/my-two-girls)というタイトルでお腹の大きい奥方の写真が掲載されているのを見かけたものだから、the stone roses凱旋公演と合わせて、朝からすっかり楽しくめでたい気持ちになった。


今年初の真夏日となった木曜日から昨日は雲が多めの27℃に落ち着き、そのまま梅雨に戻るのかと思ったら、今日は朝から暑くなり窓全開でちょうどよかった(最高気温は29℃)。適度に湿り気を帯びた夏の匂いのする風に、(yougn the giant経由で知った)spencer hannemannのフォーキーでオーガニックな感触が心地よかった。

http://spencerhannemann.com/
http://www.facebook.com/#!/spencerhannemann


nik kershawのオリジナルとしては6年ぶりとなるニュー・アルバム“EI8HT(EIGHT)”は8月6日リリース。1stシングルthe sky's the limitはあまりに自然に胸に沁み渡るエヴァーグリーンな逸品。

nik kershaw - the sky's the limit (2:39:28あたりから再生)
http://www.bbc.co.uk/iplayer/episode/b01jxxxb/Steve_Wright_in_the_Afternoon_Chris_Tarrant_sits_in/
nik kershaw - EI8HT
http://www.hmv.co.jp/product/detail/5103824

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2012年06月29日

george michael新曲“white light”解禁

george michaelの新曲white light(8月12日リリース)が解禁。昨年末肺炎にかかり危篤状態に陥った経験から生まれた曲ということで勝手にバラードをイメージしていたけれど、「ゲイ人脈によるダンス・アルバム」になるとも言われている新作を裏付けるような久しぶりのダンス・ナンバー。クラブ仕様のクールなサウンドと目眩くボーカル・ワークが絡みあい、静かにしなやかに脈打つグルーヴがいい。

George Michael - White Light
http://www.youtube.com/watch?v=DjKeypLWvXk
http://itunes.apple.com/jp/preorder/white-light-ep/id538071015
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2012年06月28日

オリンピックはこう歌え!

museの新曲がロンドン五輪公式ソングと聞いて、クラシカルでシンフォニックなスタイルはしっくりくるだろうし、それに加えグラマラスでメタリックなサウンドでもあるから、ありがちなバラードなんかよりはきっと断然面白くまた英国らしく、なかなかいい人選だと思った。で早速そのsurvivalを聴いてみたら、これでどうだまだ足りないかと言わんばかりに壮大にして華美、率直に言えば過剰で仰々しく、大役にも全然ひるむことのない何よりもmuseらしい痛快な仕上がり。

曲調に負けじと歌詞のほうにも結構なインパクトがある。いわば勝ちにこだわった何のひねりもない一点突破ともいうべき内容は、we will rock youがまだ無邪気に思えるほどに露骨で...、表現自体が直接的で陳腐なために一層身も蓋も無い感じがする。「勝つという強い信念と純然たる決意を歌にした」というmatthew bellamyのコメントを真に受け曲調と合わせて考えると古典的な演劇の一場面のようでもありながら、現代的な感覚で聴けば強烈な皮肉にも受け取れる。

ただ選手に留まらず国もスポンサーも観客も、“win”に“never lose”あるいは“vengeance”が最大の目的であり関心事に違いなく、昨今その傾向により一層拍車がかかってきている状況においては、汗と涙、希望と勇気と感動を歌うのに無理があるとまではいえないにしても、どちらが本当のことを歌っているかといえばこの身も蓋も無いsurvivalのほうだといえるだろう。

それに比べたら日本の各テレビ局のオリンピック・テーマソングなどは、端からとにかく感動する気満々で待ち構えていたり、選手の懸命さを拡大解釈して夢や希望でサッと大味に料理したようにも聞こえ、かえってオリンピックとは関係ないところで好き勝手に歌っているようにさえ感じられる。

survivalで歌われる露骨な勝利への執着は、周囲のお祭り騒ぎとは別に、4年に1度のチャンスにかける選手達の切実な思いに対してはよほど誠実であるはずだし、「勝つという強い信念と純然たる決意」を愚直に歌うことに、それは愛や夢や希望で小奇麗に取り繕わずともそのままで美しく力強く感動的であるというメッセージを読み取ることもできる。

Muse - Survival - London 2012 Olympics Song
http://www.youtube.com/watch?v=Jt__jKWoYH8
http://itunes.apple.com/jp/album/survival-single/id540092670
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2012年06月27日

中休み

あんなに晴れた昨日よりさらによく晴れて、晴れが極まった感もある快晴3日目、最高気温も1日1℃ずつ上がり29℃。ついに雲ひとつなくなった空に微かに白く浮かんだ月はどこか申し訳なさそうに見えた。この1週間はduran duranのa diamond in the mindにかかりきり、あとはall you need is nowを聴きなおすくらいしか余裕もなかったが、梅雨の最中にここまで完璧な晴れが続き、明日もまたこんな感じらしいと聞けば自然と夏の歌も鳴り出す。そういえばこれからまだ本格的な梅雨が待っているのだと思えば夏も始まっていないというのに今しかないと何故か気もはやり、ちょうどDVDを交換のためにワード・レコーズに送ったタイミングでもあったので、a diamond in the mindの中休みということにして、この時間まで窓を少し開けたまま手当たりしだいに夏の歌をたっぷり聴いた。

Young the Giant - "Strings" In The Open Session
http://www.youtube.com/watch?v=BAN92ekIm8I
Young the Giant - "I Got" In The Open Session
http://www.youtube.com/watch?v=ji7B_54Cp_A
The Thrills - Big Sur
http://www.youtube.com/watch?v=A1fGNCvZL_w
The Thrills - Not For All The Love In The World
http://www.youtube.com/watch?v=_BGtpyonWGc
Mystery Jets - The Hale Bop
http://www.youtube.com/watch?v=rznkxq8-Rp0
Prefab Sprout - Hey Manhattan!
http://www.youtube.com/watch?v=VDDJPbWq22E
Kings Of Leon - Back Down South
http://www.youtube.com/watch?v=DBOuqyqmtJk
Mariachi El Bronx - Holy
http://www.youtube.com/watch?v=nKZbj_DP6Yo
King - Love and Pride (USA Summer Mix)
http://www.youtube.com/watch?v=s_MqNMc0OBg
The Honey Drippers - Sea Of Love
http://www.youtube.com/watch?v=_9-026ZCKR8
Robbie Williams - Eternity @ TOTP
http://www.youtube.com/watch?v=6HgwhbmmSAE
Scritti Politti - Brushed With Oil, Dusted With Powder
http://www.youtube.com/watch?v=m3vfCRb_9ho
The Beach Boys - Summer's Gone
http://www.youtube.com/watch?v=NHbKUyq5m_w
a-ha - Summer Moved On
http://www.youtube.com/watch?v=oVl4qvHuY8g
Sugiurumn - Live for Tonight feat. Tim Burgess
http://www.youtube.com/watch?v=j4D-0hTqq7s
東京女子流 - Limited addiction
http://www.youtube.com/watch?v=X8VX6_mRABs
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2012年06月26日

月曜日が待ち遠しい

pet shop boysのニュー・アルバムelysium(9月リリース予定)からの1stシングルthe winnerは、来週月曜日(7月2日)まずBBC Radio2“The Ken Bruce Show”で解禁、その日のうちにiTunes storeから配信。8月6日には、ボーナス・トラック3曲を含むCDとボーナス・トラック及びリミックスを追加した2パターンの配信版として改めてリリース。

blurの新曲2曲under the westway/the puritanも、同じく7月2日にイギリス某所でのパフォーマンスを中継(18時15分から1曲目、インタビューを挿んで19時15分から2曲目を披露)、そのすぐ後に配信、8月6日に両A面アナログ盤としてリリース。偶然にも解禁(blurの2曲についてはライブ披露済み)/配信/リリースの日程がほぼ同じ。月曜日が待ち遠しい。
blur - girls and boys (pet shop boys mix)
http://www.youtube.com/watch?v=aJFVevKxyts


duran duranは25日のヴロツワフ(ポーランド)公演からツアー再開。相変わらず代わり映えしないセットリストが残念。セットとの連動やプログラムの手間もあって、morrisseyのように毎回手を加えるのは無理だとしても、たまにツアー再開のタイミングにでもちょっと変わった趣向があってもいいと思う。

all you need is now日本盤からall you need is now youth kills mixとthis lost weekendをiTunesに取り込んで、改めてずらりと並ぶall you need is nowを数えてみたら、アルバム・ヴァージョンと変わらないものの何となく削除できないまま残っている配信シングルやビデオも含めると全部で8種類、a diamond in the mind以外のライブ音源だけでも3種類(UNSTAGED/alice lounge/Rome-12th may 2011、いずれも無料配信)あった。...これで熱が冷めたとか言っていたと思うと気恥ずかしい。

2013年にはall you need is nowに引き続きmark ronsonプロデュースでニュー・アルバムに着手とのこと。次はmark ronsonらしい今様のビートやソウル/R&B/HIP HOPテイストとnotorious以降80年代後半からのduran duranとの融合を聴いてみたい。巧くいけばall you need is nowよりもっとduran duranらしい作品になるはず。

Duran Duran Ordinary World live Wroclaw 2012-06-25
http://www.youtube.com/watch?v=xkg50z9KC3g

the music pool, wroclaw, poland 2012/06/25
before the rain
planet earth
a view to a kill
all you need is now
the reflex
come undone
safe
is there something i should know?
girl panic!
save a prayer
notorious
careless memories
ordinary world
hungry like the wolf
sunrise
wild boys
(encore)
girls on film
rio


東の空にひとつだけ浮かんでいた繭玉のような雲が消えた後、つい「快晴」を「皆晴」などとしてみたいほどに見事に晴れ渡り最高気温28℃。今朝は夏をイメージさせる曲は聞こえてこなかったけれど、テレビで初めて東京女子流を見かけた。


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2012年06月25日

梅雨を忘れる歌

最新のUKアルバム・チャート、トップ10内の初登場は1位のjustin bieber(believe)と2位のcheryl(a million lights)。個人的に気なる初登場は16位のreverend & the makers(@ reverend makers)と19位のsmashing pumpkins(oceania)。adeleは先週からふたつ順位を下げて14位、...なので「今週のadele」もそろそろやめ時なのだけれど、オリンピック開会式を経ての再浮上も容易に想像できるのでオリンピック後までは続けてみよと思うけどわからない。

シングル・チャートではmaroon5の今週リリースの4thアルバムoverexposedからの先行シングルpayphoneが初登場1位。adeleのsomeone like youに次いで2011年の年間シングル売り上げ2位となった大ヒット曲moves like jaggerは、通算7週間2位で足踏みしたまま結局1位には及ばなかったために彼等にとってこれが初のシングル・チャート1位。そのmoves like jagger路線のR&B/エレクトロニカ志向と初期の爽快なメロディのいいとこどりな曲で確実に1位を取りに来て、きっちり1位になってしまうところを含めとてもmaroon5らしい曲だと思う。


久しぶりに「晴れ」の一言で済んでしまう一日だった。連日どんよりと雲が立ち込め、しかし梅雨のわりには降ったかと思うと微かに陽も差したり、うすら寒いような蒸し暑いような天候だったから、今朝は目を開ける前から明るくて濃い水色の空を感じた気がして、驚いたような慌てたような寝てなどいられないような勢いで飛び起きた。

テレビからは、everybody wants to rule the world(tears for fears)/you spin me round(dead or alive)/who can it be now?(men at work)が続けざまに流れてきた。いかにも80年代洋楽のコンピレーション盤から適当に(1曲おきくらいに)見繕った安易な選曲ではあるけれど、僕にとってはいずれも強烈に80年代の夏をイメージさせる曲だった。さらに雲が完全に空の片隅に追いやられ最高気温23度の予報より明らかに暑くなった午後には、街中でmeleeのbuilt to lastも聴いた。ベタな夏の歌のせいもあって、まだ梅雨入りして間もないことをつい忘れてしまいそうだった。
posted by atons at 19:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月24日

THE MUSIC'S BETWEEN US

a diamond in the mindを繰り返し観ては聴くその合間に、all you need is nowも久しぶりにフルで聴く。girl panic!のビデオとその前後の迷走に対する不満不信疑念諦念...以降、all you need is nowを聴く回数は激減、特に今年に入ってからはほとんど聴いていなかった。

girl panicのビデオが解禁となった昨年11月までの約1年間は聴きまくっていたし、昨年夏からは東京女子流中心の日々が続き、今年に入ってからはmorrisseyの来日もあり、自然と再生回数が減る傾向にもあったけれど、何といっても聴く気にならなかったのが大きい。それほど彼等に対する気持ちは冷めていた。冷めてやっと平熱とはいえ、四半世紀以上途切れることなく常に最大級の関心を払ってきたduran duranとの関係性においては、結構深刻な状態にあった。

気持ちが冷めていたにも関わらずa diamond in the mindのスペシャル・エディションを早々に予約したのも、amazonでの販売価格が格安だったからに過ぎず、直前までDVD日本盤/CD輸入盤で済ますという選択肢も捨てきれずにいた。さらにこのyoutubeの時代に演奏シーンの一切無い、girl panic!に続きまたしても勿体つけた予告編しか出てこなかったのも気に障った。

それが好転したきっかけは、iTunes storeで試聴したCD版の音のよさと日本先行で公開された本編映像。そしてスペシャル・エディションの詳細を問い合わせた日本の販売元ワード・レコーズの親切な対応もかなり影響している。DVDの不具合という思わぬ落とし穴も、昨日早速DVD交換用封筒が届くなど、発売延期に煩わされ続けてきた過去と比べればあってないようなもの、duran duran作品の発売日前後にしては奇跡的に平穏に過ぎ、その分だけa diamond in the mindにも容易に入り込むことができた。

a diamond in the mindの素晴らしさとライブでこそ映える現在のduran duranの姿は、いずれ冷え切った気持ちを高揚させることになったはずだが、フンとそっぽを向けていた手前おいそれとは戻りにくいところを、気分よくこれだけすんなり連れ戻してくれたのはワード・レコーズのおかげだったともいえる。

それで余計なことはともかく音楽と向き合えば、音楽ありきでduran duranを支持し続けてきたという単純明快な事実、何よりもduran duranの音楽が好きだという気持ちは、girl panic!のビデオくらいでは実はびくともしていなかったのだと気づいた。
posted by atons at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | duran duran | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月23日

傷心の予感

6月20日に1stアルバムfuntimes日本盤がリリースとなったthe heartbreaks。日本のレコード会社も宣伝にかなり力を入れているようで、twitter(https://twitter.com/#!/HEARTBREAKS_JP)もまめに更新している。それが僕にとっては大きな不安要素、ちょっといやな予感がする。

まず思い出されるのがmark frith率いるthe troubadours。彼等も当初は日本のレコード会社がかなり力を入れていたわけだが、「日本大先行発売」だったデビュー・アルバムは結局本国ではリリースされないまま解散状態へ。2010年にはmark frithが新しいバンドthe captive heartsを結成し、UKでは配信のみだったデビュー・シングルが日本においてCDとしてリリースされたまではよかったもののやはりこちらも続かず。その後the troubadoursは再結成を果たしているが、日本の音楽メディアではほとんど報じられていないと思う。

the heartbreaksがedwyn collins/carl barat/morrisseyのお墨付きを売りにしている点も、the troubadoursのjohn leckie/paul wellerと重なる(morrisseyはオープニングアクトに抜擢はしたものの、例えばyoung the giantと比較すると大絶賛というほどではないと思う)。著名なアーティストの名を借りるのも別に珍しいことではないし、the heartbreaksはthe troubadoursと違って、デビュー・アルバムfuntimesもUKで5月7日にリリース済み。そう敏感になる話でもないのかもしれない。しかしrobbie williams/adele/the killers/kings of leonのように、日本のレコード会社から邪険に扱われたほうがかえって海外ではとんでもない人気を獲得するという例も多い。そんな風に考えると、日本のレコード会社が変にはしゃがないほうが、(一時的な日本での人気を諦めても)長い目で見ればそのアーティストのためになるのではないかと思えてくる。経験上そういう風に思うようになってしまった。

最近ではviva brotherの例もある。今年4月に突然解散してしまったのはどうしようもないけれど、サマーソニックを含め半年に二度も来日公演を行ったバンドにも関わらず、日本のレコード会社のオフィシャルサイトでは解散の理由どころか解散した事実についてさえ触れらていない。売り物にならなくなったらあとは知ったこっちゃないというレコード会社の姿勢よりは、これまで何度も目の当たりにしてきた日本先行人気のジンクスのほうがよほどあてになる。

the heartbreaksのfuntimesは今のところインディーズ・チャート23位。これだけいい曲を並べたアルバムをしても、the troubadoursもviva brotherもあえなく散ったUKギター・ロック不遇の状況下にあってはなかなかに厳しいのが現実。その一方で日本ではフジロックを経て、間違いなく人気が出てしまうと思う。ゆえに残念ながら日本先行人気のジンクスに陥る可能性は非常に高いといわざるを得ない...。決して水を挿すつもりもなく、むしろだからこそthe heartbreaksには期待せずにいられないし、日本のレコード会社の中途半端で上っ面な愛なら要らないと思ってしまうのだ。

日本先行人気のジンクスなど恐れずに、自分がそれを打ち破るというつもりで大いに宣伝して盛り上げてもらえるのなら、そんな素晴らしいことはないし、そこまでの気概が無くても、単に大勢の人に勧めた最低限の義理を果たしてもらえるなら文句もない。

ただ音楽に対する愛に溢れた青臭くて熱い気持ちや音楽好きとしての基本的な関心さえ日本の音楽業界ではほとんどお目にかかったことがないから、どうしてもthe heartbreaksの行く末を心配せずにはいられらない。普段どおり本国で人気が出てからそれに乗っかればいいところを、気まぐれに妙なやる気を出すからよくない結果になりがちなのだと思う。
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2012年06月22日

オール・ユー・ニード・イズ・ナウ/デュラン・デュラン

タイトル曲all you need is nowは、seven and the ragged tigerからnotoriousにかけて顕著になっていくエッジの効いたファンク・グルーヴとis there something i should know?由来のキャッチーなコーラスとordinary world的情趣が層を成し絡み合う、duran duranらしさを絶妙の加減でブレンドした曲。同様にleave a light onはsimon節が冴え渡る美しいバラードであるし、耽美で荘厳でクラシカルな名曲before the rainは、the chauffeurがrose arcanaとwinter marches onを経由しbig thingの後半に到り熟成が完了したうえでthe chauffeurへ回帰したかのような印象を受ける。

scissor sistersのana matronicの参加も納得のchic風ディスコ・ファンクsafeは、notoriousに始まりstop deadやtaste of summerへと受け継がれていくどちらかといえば80年代後半以降のduran duranに欠かせない要素が色濃い一方で、girl panic!はもろにrioやhold back the rainを思わせる。the man who stole a leopardではtel avivとthe chauffeurがkelisの幻想的なボーカル・ワークに誘われ、owen palletによるストリングスに足元をすくわれるようにしてdavid bowieのstayへとなだれ込み、逆にbeing followedではblondieのatomicがduran draunならではのグルーヴとメロディでダイナミックかつドラマティックに増強されれていくように、80年代初期のテイストも自らのディスコグラフィーに留まらない。save a prayer/my antarcticaの流れを汲むmediterraneaに到っては、その実にキャッチーなメロディもさることながら、波音にマラカスにギロ、そして情熱的なギターといった意表をつくしかし楽曲に対しては忠実なアイディアが躊躇なく盛り込まれている点に、(beind followedのエンディングやgirl panic!のパーカッシヴなアレンジにおけるラテン・テイストとともに)80年代的な楽曲至上のなんでもありな手法が聴いて取れる。

いかにもニューロマンティックなblame the machines/runway runawayには、昨今の80'sリヴァイヴァルまでも消化してしまったようなところもあり、アナログでチープなシンセが当時のduran duranよりも80年代を強調することで80'sリヴァイヴァルの中でも特にニュー・ウェイヴ・リヴァイヴァルを想起させるother people's lives/too bad you're so beautifulは、プロデュースを手がけたmark ronsonのアルバムrecord collectionに収録されていても違和感がないであろうレトロモダンな感触が面白い。


1stおよびrioのバンド・サウンドにシンセもたっぷり鳴り、明らかに80年代それも特に初期への回帰を意図したall you need is now。ゆえに、新作のたびに新しい要素を取り入れ、時にred carpet massacreのようにファンさえ困惑させるduran duranを期待する向きには物足りなく感じられるかもしれないが、80年代を代表するバンドでありながら実はduran duranがここまで露骨に80年代へ回帰するのははじめてのことで、いわば四半世紀ぶりの80'sサウンドという時点ですでに新しい試みであるといっても決して大袈裟ではない。

またシンセを多用しながらあくまでも生のグルーヴやロック志向のギター・サウンドを中心に据えていたduran duranの80年代には、もとからチープなシンセと足元のおぼつかない打ち込みに終始する巷の80年代サウンドに対する認識ではおよそ捉えきれない奥行きがあり、さらにそこに新作ごとに新しいスタイルを獲得していったこの30年の歴史が加われば、そもそも懐かしいだけの80年代サウンドにはなりようはずもない。実際にこのアルバムで聴かれる、80年代を中心とした自らのディスコグラフィーに、blondieやdavid bowieといった同時代のほかのアーティスト、さらには昨今の80'sリヴァイヴァルに到るまで、80年代の要素を徹底的に取りこぼしなく引用し巧みにミックスする手法は多分に現代的であるし、同時にそれはロックとダンス・ミュージック周辺のあらゆる要素の融合を試みてきたduran duranの混合音楽の究極の発展型ということもできる。

そのうえで、30年のキャリアにより、rio期の奇跡的なソングライティングにはどうしても及ばない点を巧さと強靭なグルーヴで補うこともできるのだから、1st/rio/seven and the ragged tigerに通じる作風とはいえ、80年代よりもまず圧倒的にduran duranらしさが先行する、80年代から解散することなくポップ・ミュージックの世界を生き抜いてきたバンドにしか作りえないアルバムになっている。


一方でこれほどまでにduran duranらしいサウンドならば、なにもmark ronsonの協力を仰がずとも作ることが出来たのではないかという疑問は残る。もちろん端々に80年代のテイストを今様に昇華させるmark ronsonの手腕が発揮されてはいるものの、例えばsimonとnickも参加した彼のアルバムrecord collectionのように大胆なアプローチもなければ、duran duranクラシックスの枠組みを逸脱するような曲もない。80年代のポップ・ミュージックを愛しつつソウルにR&BにHIP HOPにエレクトロニカに...と多彩な背景を持つmark ronsonプロデュースにしては肩透かしな感じもしないではない。

ただmark ronsonの協力を仰がずとも可能に違いなかったスタイルに、なぜこの25年間彼等が手を出そうとしなかったのかと考えてみると、そこには過去を振り返ることなく現在に安住することなく常に新しい一手を模索し続けてきたという自負があり、ゆえにduran duranといえばgilrs on filmでありhungry like the wolfでありthe reflexであるという風にすっかり80年代前半で固定してしまっている世間一般のイメージへのこのこと帰っていくことをよしとしなかったという事情も容易に察しがつく。彼等を80年代回帰へと踏み切らせるには、80年代からのduran duranファンでありまた現在の音楽シーンを牽引するプロデューサーでもあるmark ronson級の説得力が必要だったに違いなく、そういう意味ではサウンド面で聴かれる貢献度以上にmark ronsonの果たした役割は大きかったというか、彼なくしてはこの路線はありえなかったのかもしれない。

record collectionのように80年代サウンドと現代的なビートを大胆に組み合わせる手法も控えめに、notorious以降の路線との融合も面白かったはずのソウル/R&B/HIP HOPテイストも打ち出さず、新しいサウンドに手を出さねば気がすまないduran duranの未来志向もひとまず封印したうえで、それと並ぶ両輪のひとつである時代を超越した煌びやかなポップ・センスに焦点を置くという潔い選択ができたのも、mark ronsonの導きをきっかけにduran duranが相当の覚悟を持って80年代と向き合った証といえるだろう。

duran duranにとって、それは過去の蓄積のもとに成り立ちその先にはごく自然に未来が見えているという、後ろ向きでもなく過度に前のめりでもない混じりけのない現在と向き合う作業にほかならなかった。だからこそこうして(duran duran基準では)新しいとはいいきれないもののかといって決して古臭くない、現在を基点に30年のキャリアを縦横無尽に駆け回ったような痛快さの伴う、duran duranらしさが惜しみなく詰め込まれ凝縮されたポップでグルーヴィーで実にヴィヴィッドなアルバムが生まれ、それをall you need is nowと呼ぶことにしたのだと思う。

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2012年06月21日

Duran Duran(Feat.DJ Steve Aoki)-HUNGRY LIKE THE WOLF 無料配信中

duran duranが20日のTrident's See What Unfolds Liveに出演した際に披露したhungry like the wolf(steve aoki remix)。先着3万件まで無料配信中。

Duran Duran (Feat. DJ Steve Aoki) - HUNGRY LIKE THE WOLF
http://www.thefunaudit.com/tridentdownload
Duran Duran - Hungry Like The Wolf (Steve Aoki's The New York Werewolf Mix)
http://www.youtube.com/watch?v=DvI9qXJN1_c

Trident's See What Unfolds Live 2012/06/20
hungry like the wolf(steve aoki's the new york werewolf mix)
http://www.youtube.com/watch?v=__tcVh0nTZI
(reach up for the)sunrise
http://www.youtube.com/watch?v=o3FIT-54duo
wild boys/relax
http://www.youtube.com/watch?v=9-EqcYIoXUc



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