2012年09月29日

Morrissey もっといい話

2ヶ月間の休暇を経て、いよいよ来週からUS/ニュージーランド/オーストラリアを回るツアーが始まるmorrissey。

ここ数日はニューヨークの書店でよろめいた老婦人を助けたことがいい話として、または興味本位で取り上げられたりしている。街中でmorrisseyを見かけても声をかけられないshyでcoyなファンが、「その手があったか!」とこぞってmorrisseyの隣でフラフラする例が増えるかもしれないが...、それ以外はどこからどう見ても普通誰でもそうするだろうという類の話。「街で見かけた芸能人」みたいな話ならよそでやってくれ。ろくに知りもしないで興味本位に書き立てるのはもってのほかだが...、これをいい話と受け取るのもどこかにまだmorrisseyに対する誤解があるからだと思う。

10月5日のボストンから12月22日のシドニーまで怒涛の41公演、こっちのほうがもっと大事なニュース。またそれに先がけてオーストラリアのメディアによるインタビューのほうが断然いい話。

The British monarchy is a dictatorship and controls all British media - Morrissey strikes again
http://www.news.com.au/entertainment/music/time-has-done-little-to-mellow-morrissey-legendary-frontman-of-the-smiths/story-e6frfn09-1226481990765

ソニーからオファーがあったものの合意に至らなかったレコード契約や自伝については、いまだ具体的な進展はなし。王室批判となると舌はさらに滑らかになる点(ほかの答えと比べると3倍くらいの分量になっている...)や、「オーストラリアで好きな動物は?」と問われて、映画「ハルク」のエリック・バナを挙げるあたりは相変わらずで愉快。今月the killersからニューヨークで一緒に歌って欲しいとお誘いがあった(が柄じゃないから断わった)という話は、おそらくUNSTAGEDのゲスト出演のことだったと思われる...。それは何とか実現してほしかった...。



11月26日に1stアルバムlimping for a generationと2ndアルバムanimal magicの2枚組デラックス・エディションをリリースするthe blow monkeys。それを記念して、来年1月24日に2枚のアルバムの完全再現ライブを行うことに。
the blow monkeys play “animal magic”&“limping for a generation” 
https://agmp.ticketabc.com/events/blow-monkeys-play-an/

The Blow Monkeys初期2作品デラックス・エディション
http://blogs.dion.ne.jp/atonsdemo/archives/10927305.html


the troubadoursのニュー・シングルcon edisonのビデオが公開。しかし、con edisonは2008年のデビュー・アルバムに収録されていた曲。日本のファンにとってはリイシューと変わらない。それが次のシングルに決まってから約3ヵ月。the troubadours再結成前に活動していたthe captive heartsがcon edisonをリリースするという情報があってからは約1年...。いくらなんでもスローペースが過ぎる。
The Troubadours - Con Edison
http://www.youtube.com/watch?v=sagHh4ByxhE
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2012年09月28日

Digging Your Scene

The Blow MonkeysのDigging Your Sceneを初めて聴いたときのこともよく覚えている。出来たばかりの地元FM局の番組で新譜を紹介するコーナーだった。それまでは兄の影響と洋楽雑誌のカラーページや新譜紹介のせいぜい2ページくらいまでに載っているアーティストを聴くに留まっていたのが、ラジオにはまっていくにつれそれでは飽き足らず、徐々に自分でお気に入りのアーティストを見つけてみたいと思うようになり、知らない名前でもDJのコメントを頼りに、自分の好みに近いと思われる曲についてはとりあえず録音してみるようになっていた。大袈裟にいえばちょっとした自我が頭をもたげてきた頃だった。

そんな中で初めて自分の耳だけでこれは間違いなく名曲だと、しかも1度聴いただけで確信できたのがThe Blow MonkeysのDigging Your Sceneだった。まだ兄も知らない、音楽雑誌でも見かけていない新しいバンドとその名曲を知ったというだけで当時はものすごくうれしかったし、やっぱり大人になったような気がした。すでにその地方FM局の番組で紹介されるほどに知られていたという点はあまり問題ではなかった。

Digging Your Sceneの次にかかったのがSigue Sigue SputnikのLove Missile F1-11で、そっちは中学生の耳には正直「なんだこりゃ」だった。もし順番が逆だったら、あてが外れたと録音を止めてNHK-FMにするかトイレにでも立ったりしてDigging Your Sceneとの出会いは遅れて、またしても音楽雑誌で知ることになっていたと思う。

深夜の洋楽番組でNatinal PastimeのIt's All A Gameを見かけ、シンセとシンセドラムとサックスが鳴るというだけで、よく利用していたレコード店のポイントで無料だったとはいえシングルを買ってしまってから1年後のこと。そんな寄り道もあったりしたから余計に偶然ラジオで聴いてピンと来て、その後ずっと聞き続けているDigging Your SceneとThe Blow Monkeysとの出会いは忘れがたい。


ただやっぱり少ない小遣いではDigging Your Scene1曲だけでアルバムはおろかシングルを買う余裕もなく、しばらくはそのテープとNHK FMで放送したライブ音源でしのぎ、翌年友人からShe Was Only A Grocer's Daughterと一緒に録音してもらうまでAnimal Magicを聴くことはなかった。

初めて買ったBlow MonkeysはThis Is Your Lifeの8cmCDシングル。続いて手にしたアルバムWhoops! There Goes The Neighbourhoodとともに80年代後半を代表する名曲および名盤としていまだに大事にしている。その次に出たシングル・コレクションChoicesは町に初めて出来たCDレンタル店(ビデオレンタル店はその1年ほど前からあった)で、ほとんど手つかずのままの状態で売りにだされていたもの。発売日前日夕方にも関わらず、大通りのこの辺りでは最も大きかったCDショップには入荷がなくがっかりしつつ、もしかしてとあまり期待せずに立ち寄った商店街の小さなCDショップで見つけたのがSpringtime For The World。

少し前に久しぶりに通りかかったらまだその小さなCDショップは当時とさほど変わらない小奇麗なたたずまいで営業していた。大通りのほうは数年前に閉店してしまったが、つい先日そのちょうど斜め向かいのビルで開かれていた中古レコードCDセールで、未開封(見本盤)のWhoops! There Goes The Neighbourhoodがたった580円で売られているのを見つけた。帯も日に焼けることなくまるで24年前のままだった。
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2012年09月27日

The Killers“Battle Born”全米初登場3位/Mumford & Sons“Babel”英米初登場1位確定

the killersのbattle bornは最新のUSチャートで初登場3位(113,000枚)。前作day & ageの不当に低い6位よりはよかったが、sam's townで記録した過去最高2位を上回ることはできなかった(1stアルバムhot fussは最高7位)。

発売日当日にUNSTAGEDもあったし...、それがなくてもさすがにもう初登場1位だろうと期待していただけにちょっと残念。しかも1位のp!nk(the truth about love)の280,128枚、2位のgood music編集盤シリーズcruel summerの205,434枚にかなり差をつけられての3位。アメリカのthe killersに対するこの冷淡さというか鈍さは理解しがたいものがある。


一方で今週リリースされたmumford & sonsの2ndアルバムbabelは、英米で大変なことになっている。まず来週早々に結果の出るUKチャートでは、週半ばまでの集計ですでに89,000枚を売上げ、このままいけばlana del rey(born to die)の今年最速セールス(116,745枚)を追い抜くことになる。

UKチャートで今週初登場1位のthe killers(battle born)は1週間で94,000枚。lana del rey(born to die)、emeli sande(our version of events)に次ぐ初週セールス3位につけていたのがあっさり抜かれてしまうのには、ちょっと複雑な想いもあるけれど、意外にも世界中でいまだに売れ続けているsigh no moreが英米ともに最高2位止まりなので、何よりmumford & sonsにとって初の1位はめでたいし、2ndアルバムでのこの盛り上がりも必然といったところ。

アメリカではそれに輪をかけて凄まじいスタート・ダッシュで、こちらはjustin bieber(believe)の今年最速セールス374,000枚を余裕で超える初週60万枚と言われている。adeleの“21”が初週35万枚だったことからしてもこれは驚異的な数字。sigh no moreの売れ方とあわせて考えると、昨年のadeleのような成功を収めるかもしれない。

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2012年09月26日

The Frank and Walters来日中/iTunes FestivalのMumford & Sons

行けなかったけれどどうしても気になるthe frank and waltersの初来日公演。昨日9月25日渋谷O-NESTのセットリストを眺めるだけでグッとくる。最新アルバムgreenwich mean timeから7曲披露。今夜は同じ会場で1stアルバムtrains, boats and planesの20周年記念完全再現ライブ。

渋谷O-Nest 2012/09/25
1.trust in the future
2.landslide
3.fashion crisis hits new york
4.lonliness and sweet romance
5.miles and miles
6.the parson
7.indie love song
8.plenty times
9.each tree
10.little dolls
11.if i'd known
12.that's life
13.the model(kraftwerk cover)
14.indian ocean
15.after all
16.colours
17.this is not a song
(encore)
18.how can i exist
19.walter's trip
20.funky cold medina(tone loc cover)

the frank and walters - the model(the dan hegarty radio show 2012/03/21)
http://soundcloud.com/frankandwalters/frank-and-walters-the-model


昨日早朝に生中継があったmumford & sonsのiTunes festivalが早速アーカイブ配信。しかし9月12日のthe killersについては依然として再配信無し。またライブ音源を収録したEPもまだed sheeranやplan Bくらいしかリリースされておらず、ビデオが付くにしてもちょっと遅すぎて、iTunes festivalのせっかくの「撮れ立て新鮮」な持ち味が今年は生かされていないのが残念。mumford & sonsについてはマイク無しのパフォーマンスを含め文句なく素晴らしい。
little lion man
http://www.youtube.com/watch?v=bBnGJP5tSxo
not with haste
http://www.youtube.com/watch?v=jIKE2_ZoUF
timshel
http://www.youtube.com/watch?v=Uae2y9GSizE


pet shop boysのアルバムelysiumからの2ndシングルleavingの詳細が明らかに。リリースは10月15日、CDシングル2種に12インチ・ヴィニールに配信版3種。新曲2曲(elysiumに収録予定だったhell、夏に出来たばかりのin his imagination)、baby(the most incredible thing)とleavingのデモ・ヴァージョン、そしてleavingのリミックスが収録されるとのこと。1stシングルwinnerがチャートで振るわなかったからというだけでなく、elysiumというアルバムの内容からしてもこのleavingこそ1stシングルであるべきだったと思う。
pet shop boys - leaving
http://www.youtube.com/watch?v=zh1AAm2B32g
http://www.petshopboys.co.uk/news/3326


robbie williamsのcandyのCDシングルはHMVで取り扱い開始。10月12日リリース。カップリングはcandyのリミックスの予定。
candy(2-tracks)
http://www.hmv.co.jp/artist_Robbie-Williams_000000000080579/item_Candy-2tracks_5195277

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The Blow Monkeysデラックス・エディション予約受付開始

the blow monkeys初期2作品デラックス・エディションがひとあし早く日本のamazonで予約受付開始。日本での発売日は11月27日。2枚組仕様、いずれもリミックス/デモ音源/未発表曲をたっぷり収録。

limping for a generation deluxe edition
http://www.amazon.co.jp/Limping-For-Generation-Deluxe-Edition/dp/B009GAUCO4/
animal magic deluxe edition
http://www.amazon.co.jp/Animal-Magic-Deluxe-Edition-UK/dp/B009GAUD5W/

http://www.theblowmonkeys.com/index.php?option=com_content&view=article&id=84:deluxe-albums-coming-soon&catid=43:press-releases&Itemid=251

the blow monkeys初期2作品デラックス・エディション決定 2012/09/14
http://blogs.dion.ne.jp/atonsdemo/archives/10913311.html
the blow monkeysデラックス・エディション詳細 2012/09/17
http://blogs.dion.ne.jp/atonsdemo/archives/10916982.html


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2012年09月25日

二度寝と遅れと読書の秋

mumford & sonsが出演するiTunes festivalのために目覚ましを5時前にセットして、それがしっかり鳴ったのも確認したのに...、生中継を観ることができなかった。目覚ましを止めようと布団から出した手には思いのほかひんやりとした空気が触れる。その分、布団の中は秋口や春先にしか味わえない絶妙な暖かさが最高に気持ちいい。数日前から念のためにと1枚増やした布団も足元や横に固まることなく、体の上でぬくぬくとしている。もちろんyoutubeやアーカイブ配信もあてにしつつ、生中継を諦めるかどうかという前にまず布団から出ることが無理な話だ...と自分に言い訳して二度寝した今朝の最低気温は11℃。オリンピック開会式から約2ヶ月間、断続的に続いた早朝生中継にも秋が来た。

mumford & sons - timshel (iTunes festival london 2012/09/24)
http://www.youtube.com/watch?v=lLhE_0dI-VI

つい1週間前まで30℃だったのがここ数日はせいぜい20℃ちょっと。本来比較的緩やかに進むはずの夏から秋への移行が、長い夏のしわ寄せで完全に端折られ涼しくなったとホッとひと息つく間もなく、午後の陽射しの暖かさがすでにありがたい。


当初24日入荷予定だったmumford & sonsのbabelとmikaのthe origin of love。予約していたtower recordsからbabelが1日遅れの25日発売になったという律儀だけど仕事が遅いメールが届いた。じゃあそろそろ出荷準備中になってるかなと確認してみたら、the origin of loveのほうもいつの間にか4日遅れの28日リリースになっていた。これも秋のリリース・ラッシュにつきもの(...とも限らないが必然的にこの時期は多くなる)であるし、今回はthe killersのbattle bornがあるからそうやきもきしないで済む。

Jimmy Kimmel Live - The Killers Perform "Miss Atomic Bomb"
http://www.youtube.com/watch?v=U_k6P3uXnk0


john taylorの自伝もやっと読み出した。やっとnickが出てきたところ。音楽に目覚めバンドをはじめる行は大体知っているし、よくある話でもあるけれど、それでもとても楽しく読める。ただ洋書にしても強烈な、まるでできたてほやほやなインクのにおいには辟易する。寝ながらは読めない、目が覚めてしまう。
posted by atons at 20:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月24日

The Killers“Battle Born”初登場1位!/Martin Rossiter初ソロ作11月

The killersのBattle Bornが最新のUKアルバム・チャートで初登場1位。10万枚には及ばなかったものの(94,000枚)、初週ではlana del rey(born to die)、emeli sande(our version of events)に次いで今年3番目の売上げ。これで1stからスタジオ・アルバム4作全て1位(Bサイド集sawdustは7位)、さらにソロ作flamingoを含めると、brandon flowersにとっては5作目の全英NO.1アルバムということになる。アルバム・デビューから8年間でそれを成し遂げたのだから凄い。同じく2位に初登場したp!nk(the truth about love)は8万枚、先週半ばには9000枚あった差も最終的には14,000枚差になった。

3位はひとつ順位を下げながらもシングルhall of fameが2週連続1位と好調なthe scriptの“#3”、先週1位のXX(coexist)が4位、5位は先週と変わらずemeli sandeのour version of events。6位にはmichael jacksonの25周年記念盤bad、9位にはcarly rae jepsenのkissがそれぞれ初登場。87週連続トップ20入りのadele“21”は過去最低の19位。


21位にはmumford & sonsのsigh no moreが33位から再浮上。2ndアルバムbabelは今日リリース。明朝5時からのiTunes festivalにも登場。来週の初登場1位はmumford & sonsとgreen day(uno)の一騎打ちと思われるが、個人的にはもちろんmumford & sonsに初の1位を獲ってほしい(あれだけ売れたsigh no moreは意外にも英米とも2位止まり)。


nik kershawの最新アルバムEI8HTからの2ndシングルyou're the bestが配信開始。エレクトリックでポップでダンサブルなシングル・ヴァージョン。
you're the best(the robbie bronnimann remix)
http://www.youtube.com/watch?v=UOjsqLOc1iU
http://itunes.apple.com/jp/album/youre-the-best-single/id559766604


pledge musicでリリース準備が進んでいた、martin rossiter(gene)の初ソロ・アルバムthe defenestration of st. martinのリリースが11月26日に決定。ほぼ全編ピアノのみで歌われるgeneのspeak to me someone系バラード集。いまだに「ロッシター」を「ロシッター」と間違えてしまう。
http://www.pledgemusic.com/projects/martinrossiter
http://www.clashmusic.com/news/listen-martin-rossiter-no-one-left-to-blame

the defenestration of st. martin
1.three points on a compass(http://www.youtube.com/watch?v=AbsJ4XB3Hj8
2.i want to choose when i sleep alone(http://www.youtube.com/watch?v=ymbxnYw4T9U
3 no one left to blame(http://www.youtube.com/watch?v=Ir1Umn128Kc
4.sing it loud(http://www.youtube.com/watch?v=FTfCUKnV-mY
5.where there are pixels(http://www.youtube.com/watch?v=zkAMS8i5Kv8
6.i must be jesus(http://www.youtube.com/watch?v=R5qDXWFqf_c
7.my heart's designed for pumping blood(http://www.youtube.com/watch?v=RLfjYeqDRXA
8.drop anchor(http://www.youtube.com/watch?v=m0-kaMWUlzI
9.darling sorrow(http://www.youtube.com/watch?v=y9ZNHb7FP70
10.let the waves carry you

martin rossiter - speak to me someone
http://www.youtube.com/watch?v=V8pjyTsJZdI


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2012年09月22日

Battle Born/The Killers

crossfireを思わせるメランコリックな導入部に、day & ageから煌きが降り注ぎ、ronnieのドラムきっかけでsam's townのダイナミズムへと展開、サビはwhen you were young級に突き抜け、さらにどこから聴いても歌いださずにいられない、mr.brightsideの頃と変わらないキャッチーなメロディがたたみかける...、そんな先行シングルrunawaysに象徴されるように、現在のthe killersの持てる力を余すことなく注ぎ込んだ圧倒的なアルバム。

brandonのメロディメイカーとしての類稀なる才能とボーカリストとしての天井知らずな可能性が、アレンジ面での豊富なアイディアと見事に結びつくことで、ほかの曲のコーラスにとっておくべき美味しいメロディやリフがアルバムを通してのみならず、1曲中の隅々にまでまさにギュウギュウに詰まっている。ほとんどエレクトロニカといっていいcarry me homeや(john parrのst. elmo's fireも彷彿とさせる)高らかに鳴るホーンが印象的なprize fighter、2曲のボーナストラックまで全曲微塵の衒いもなくポップ、あられもなくエモーショナル。先行シングルrunawaysやライブで披露済みのflesh and bone/miss stomic bomb/the rising tide等すでに馴染みのある曲があっても、過去最もどれか1曲を選ぶのが難しいアルバムだと思う。

ソロ作を含めこれまで披露してきたthe killersサウンドを総ざらいといった感じで、ロックでもニュー・ウェイヴからハートランドまで、グラム/アート/プログレッシヴも交えつつ、ダンス/エレクトロニカ/ソウル/ゴスペル/カントリー...、さらには自らの過去作からの引用も取り入れた実に雑多な要素がポップを基調にひしめきう。それによって例えばシンセサイザーやニュー・ウェイヴの影響を免れずもたついた80年代のアメリカン・ロックが四半世紀を経て醸すノスタルジアのような複合的な新味も加わり、the killersみたいだったU2のi'll go crazy if i don't go crazy tonightを、the killersがlou reedを添えて改めてU2風に料理しなおしたheart of a girlのような曲もあれば、mr. brightsideを織り込んだmiss atomic bombはもうひとつのread my mindといったところ。


これだけ雑多な要素を放り込んでおきながら、耳あたりが過去最も洗練されているように感じられるのはやはり5人の大物プロデューサーが入れ代わり立ち代り寄って集ってブラッシュアップを施したからに違いないが、それによりいわばデフラグでもしたかのようにスペースに余裕が出来て、さらなるスケールアップを可能にしているように思う。here with meやbe stillといったバラード系の曲にそれは顕著で、同じ壮大でドラマティックな世界観でも、why do i keep counting?やa dustland fairytaleよりもさらに奥行きが増し陰影に富み、静謐な味わいが生まれている。steve lillywhiteとdaniel lanoisによるheart of a girlがまさに狙い通りのサウンドになった一方で、セルフ・プロデュースthe rising tideのエレクトロでグラムな匙加減もお見事。

洗練された分、ronnieが(少ない髪を振り乱しながら)叩くドラムの闇雲な疾走感が多少矯められてしまっている点は確かに諸刃の剣ではあるけれど、つまりthe killers印の屋台骨として揺ぎ無かったそのグルーヴにおいても新たな可能性を広げえたと考えてみれば、それもまたthe killersの今後にとってとても大きな意味を持ってくる変化だといえる。


一方でこのいわばthe killers全部のせのボリュームは、the killersのイメージを過去3作のアルバムそれぞれに限定してしまっているような向きには過剰に感じられたり、煩雑な印象を与えるかもしれない。when you were youngやhumanのように容易に分類ができない、単純明快に突き抜けない点をとらえどころなく物足りなく感じる人さえいるかもしれない。

しかし、1作ごとに打ち出されるサウンドに限らず、例えば4年ぶりの新作といいながら、サントラへの楽曲提供、毎年恒例の(もちろん毎年異なるサウンドの)クリスマス・シングル、そしてソロ作と...、結局音楽からは離れられなかった彼等の音楽に対するあくなき情熱と創造(想像)力とそれゆえに自然発生的に起こってしまう変化こそthe killersの肝であると理解していれば、これほど納得ずくでその持ち味を堪能できたうえで、文句なく楽しめて、何より心の底から感動できるアルバムはない。

the killersの音楽が、ある曲やあるジャンルやある「らしさ」といった小さなこだわりにとらわれるものではなく、もっと純粋に音楽への愛によって突き動かされ、ひたすらいい歌を追い求める道程であるということについては今さら言うまでもないかもしれない。しかし今作battle bornに至り、それはいよいよ抗いがたいほどに強く、痛快なほど馬鹿でかいスケールでもって誰の耳にも心にもダイレクトに訴えかけるまでになってしまったように思う。

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2012年09月21日

Battle Bornの最中に

the killersのUNSTAGED全編が昨晩からオフィシャルでも公開になっている。
The Killers - Full Amex UNSTAGED Show
http://www.youtube.com/user/TheKillersVEVO/unstaged

日本のレコード会社も30分ほど前にやっと情報を更新したが、今のところまだ何故当日生中継を視聴できなかったかについての説明はない。もはやレコード会社の出る幕ではないとはいえ、忙しい朝にパソコンの前で待ちぼうけを食らわせておいてそのままってのは常識的に問題ありだと思う。

それでもいやそんなこととは一切関係なく、battle bornは素晴らしい。the killersの全てが詰まったうえでそこにまた新たな変化も生まれるているから、連日聴き続けに聴いてもまだ全然聴き足りない。強烈にいい音楽に出会うと、頭や耳から離れないよりももっとこうピョン吉が飛び出さんばかりに胸のあたりが欲してしまうような感じがしてたまらなくなるのだが、battle bornに対する反応はそういったレベルにある。

まさにbattle bornに終始したここ数日、その間adeleの007主題歌はほぼ確定、robbie williamsはパパになり、来週初めにはmumford & sonsのbabelとmikaのthe origin of loveも出る、観にいけないけれどfrank & waltersもやって来る。

9月の真夏日は一昨日までの17日でストップ、昨晩はすっかり窓を閉めて寝た。今日は雨降りだったこともあって最高気温20℃、週間予報からはついに30℃以上の表示が消えた。ついさっき遅れていたjohn taylorの自伝in the pleasure groove: love, death & duran duranが届いた。パラパラとページをめくってはみるものの、この分厚い本を抱えて布団に入り、程無くして(ものの数分で)それがどさっと落ちてくる寝入り際の気持ちよさのことばかり考えて...、秋だなと思う。
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THE KILLERS UNSTAGED 全編公開

日本から視聴できなかったthe killersのUNSTAGEDがついにオフィシャルでも全編公開に。

The Killers - Full Amex UNSTAGED Show
http://www.youtube.com/user/TheKillersVEVO/unstaged

THE KILLERS UNSTAGED Paradise Theater, New York, 2012/09/18
runaways
somebody told me
smile like you mean it
spaceman
flesh and bone
for reasons unknown
miss atomic bomb
bling(confession of a king)
shadowplay
human
here with me
a dustland fairytale
forever young
readd my mind
mr.brightside
all these things that i've done
encore
jerry was a friend of mine
when you were young
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