2015年02月19日

東京女子流「Stay with me」

まず何といってもひとみのボーカルが素晴らしい。巧さに留まらないスリリングな刺激と爆発的なパワーが凄い。美しく切なくしかしエモーショナルで伸びやかでヒリヒリとしてビリビリもするミドルエイトからフッと力を抜きつつの繊細な表現力は...鳥肌もの、こんなに巧くてこんなに可憐に歌える歌手はそういない。「赤いスイートピー」を思わせるイントロやかつてアイドルのアルバムで聴くことができた隠れた名曲的なたたずまい、飾らない素直な歌詞もその歌唱力を際立たせるのに大いに貢献している。

ただほかの4人がすっかりコーラスにまわってしまった点は残念とは言えないまでも勿体ない。厚みのあるコーラスはひとみのボーカルを盛り上げているけれど、それぞれ個性的な歌声とそれらが共鳴しあって生まれる聴きどころには乏しく、必然的に面白みに欠けてしまっている。それはカップリングの「A New Departure」と「加速度」を聴けばなおさらで、女子流らしさやボーカルワークの面白さではこの2曲のほうが断然勝っている(「A New Departure」なんて聴きどころの宝庫、ゾクゾクするポイントだらけ。ただし、ダンスとの絡みがあるとしてもイントロが無駄に長いのと最後のフェイクが残念。とってつけたような「ウーベイベー」は逆効果)。あくまでもこれほど素晴らしいStay with meをしてもまだ東京女子流の全てではない、というかほんの一部でしかない...という意味においてではあるものの...物足りなさも否めない。

「メインボーカルにコーラスというスタイル、未夢による作詞、まるでソロアーティストのようなビデオしかもあえてメインボーカルではない芽生をフィーチャー」といったあたりが新機軸になるようだが、そもそもこの程度なら少なくともショートムービーや企画先行の楽曲などよりは優先されるべきだったし...どちらかといえばごく自然に訪れる変化でもあったはず。これが「アーティスト宣言」第一弾であり「新たなステップ」と言い張るのなら正直、先が思いやられる。

そんな売り方こそ「アイドルらしさ」にほかならないなんて言ってしまっては身も蓋も無いけれど...、「Stay with me」「A New Departure」「加速度」を聴けばやはり「アーティスト宣言」は本筋から外れた瑣末なこだわりでしかなく「新たなステップ」と合わせてまたしても余計なことでしかない。

東京女子流「Stay with me」
https://www.youtube.com/watch?v=aQpWT5T5mqg

posted by atons at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京女子流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月08日

東京女子流 1st BEST ALBUM「キラリ☆」

東京女子流のベスト・アルバム「1st BEST ALBUM『キラリ☆』」が3月11日にリリースされる(2月19日追記: リリースは5月5日に延期)。東京女子流の場合、シングルのみならずアルバムにも名曲が沢山あるのでベスト盤といってもヒット曲をお手軽にまとめて「ハイできあがり」というわけにはいかない。セールスに入門編的要素にファンの思い入れまでも考慮するとなると、わずか5年足らずのディスコグラフィーでもたしかに2枚組くらいの分量が適当かもしれない。そのうえでまだファンがあれこれと口を挿む余地も十分に残っている。

例えばシングル曲を中心に無難にまとまった感のあるCD1でさえ、「Bad Flower」と「運命」の2曲はそもそも東京女子流のシングルとしては平凡な出来で、明らかに他の11曲と比べても見劣りしていて、個人的にはこの2曲の代わりに「Attack Hyper Beat POP」と「ゆうやけハナビ」を収録すればよかったと思う。

シングルにこだわらない選曲のCD2となると必然的に対象が広がってしまうから、まず1曲目の「LIFE SIZE」は全くもってベストに名を連ねるに値しない/「十字架」を収録するならアルバム・ヴァージョンでなければならない/「LolitA☆Strawberry in summer」「僕の手紙」といったカバー曲よりオリジナルでいくらでもいい曲がある...といった具合にさらに収拾がつかない。

ついでにビデオ・クリップのほうも、あまりに没個性で東京女子流には似つかわしくない「LolitA☆Strawberry in summer」のアニメやせっかくのグルーヴを台無しにしてしまったドラマ仕立「Partition Love」の2曲をライブ映像に差し替えるべきだし、もっといえばBlu-ray収録内容自体を未発表映像を追加したライブ・ベストにしたほうがより東京女子流の魅力を伝える作品になったと思う。

その一方で、「Get The Star/Last Forever」のCD収録を見送った点は大いに評価したい。テレビ番組の企画であり、東京女子流の曲としては(控えめに言って)異色に違いなく、楽曲の通番外である...等の言い訳が用意しやすいという事情があったにせよ、「Bad Flower」と並んでオリコン最高位(4位)を記録したシングルを潔く外すことができるのは、あくまでも音楽を中心に据えてきた東京女子流なればこそだろう。

どこか時代錯誤で本筋から外れた感じのする「アーティスト宣言」とやらにはまたしても胸騒ぎを覚えるし、あえてそんな宣言をしたからにはどうかもう余計なことをせずに(させずに)音楽の楽しさ素晴らしさを伝えることに邁進してもらいたいと心から願わずにもいられないが...、今の時代これほど充実した看板に偽りなしのベスト盤も珍しく、それがまだほんの第一期の締め括りに過ぎないということをとりあえずは(または今のうちに...)素直に喜んでおきたい。

2月19日追記
ベスト盤のリリースは、デビューシングル「キラリ☆」(2010年)のリリース日でもある5月5日に延期となった。5年目のデビュー日にあわせてということなのかもしれないが...そんなことはあらかじめ分かっていたはずなのでちょっと不可解な2ヶ月延期。ただどうせ延期するなら(まだ手遅れでなければ...) 是非ともCD2の選曲を考え直し、Blu-rayをライブ・ベスト盤に変更してもらいたい。

http://tokyogirlsstyle.jp/discography/

1st BEST ALBUM「キラリ☆」【Type-A】
CD1
1. キラリ☆ -Album Version-
2. おんなじキモチ
3. 鼓動の秘密
4. ヒマワリと星屑
5. Limited addiction
6. Liar
7. Rock you!
8. 追憶 -Single Version-
9. Bad Flower
10. Partition Love
11. 運命
12. ちいさな奇跡
13. Count Three -New Vocal Version-
CD2
1. LIFE SIZE
2. Don't Be Cruel
3. 十字架 〜映画「学校の怪談 -呪いの言霊-」ver.〜
4. Lolita☆Strawberry in summer
5. ディスコード
6. 孤独の果て 〜月が泣いてる〜
7. 頑張って いつだって 信じてる
8. Attack Hyper Beat POP
9. 僕の手紙
10. Regret.
11. Killing Me Softly
12. 約束
13. きっと 忘れない、、、
Blu-ray
1. キラリ☆(Music Video)
2. おんなじキモチ(Music Video)
3. 頑張って いつだって 信じてる(Music Video)
4. ヒマワリと星屑(Music Video)
5. Love like candy floss(Music Video)
6. 鼓動の秘密(Music Video)
7. サヨナラ、ありがとう。(Music Video)
8. Limited addiction(Music Video)
9. Liar(Music Video)
10. Rock you!(Music Video)
11. 追憶 -Single Version-(Music Video)
12. Lolita☆Strawberry in summer(Music Video)
13. Bad Flower(Music Video)
14. 約束(Music Video)
15. 運命 (Music Video)
16. Get The Star (Music Video)
17. ちいさな奇跡(Music Video)
18. Partition Love (Music Video)
19. 月の気まぐれ(Music Video)
20. 十字架 〜映画「学校の怪談 -呪いの言霊-」 Ver.〜(Music Video)
21. Killing Me Softly(Music Video)
22. ヒマワリと星屑 -English Version- (Music Video)
23. Say long goodbye (Music Video)
posted by atons at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京女子流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月15日

東京女子流「Say long goodbye」

Bad Flowerあたりから雲行きがあやしくなり、Get The Star/Last Foreverはいまだに悪夢でしかなく、ついにシングルの購入さえ見送った「十字架」までは落胆のほうが大きかった...その一方でライブBlu-ray/DVD「4th JAPAN TOUR 2014 CONCERT*04〜野音 Again〜」(10月リリース)は「LIVE AT BUDOKAN 2013」(4月リリース)の消化不良を解消してくれる内容だったし、(Killing Me Softlyには肩透かしをくらったけれど...)アルバムにはいい曲もあり、「ちいさな奇跡」は文句無く素晴らしいシングルで「Partition Love」も歌詞を除けば復調の兆しに違いなかった。

...がLimited addictionの頃がすでに懐かしく感じられるくらいの期間、もうずっと諸手をあげて東京女子流を絶賛できないでいるのがとても歯痒い。このじれったい感じがたまらなかったりするのかもしれないし、あれこれと口を挿むのが楽しかったりするという面があるにしても...ここまでくるとうんざりしてくる。

最新シングルSay long goodbyeはR&B志向のストレートなバラードで、その分東京女子流のボーカルワークを存分に堪能できる。まだまだ成長著しいゆえに抜群の安定感にも関わらず最もスリリングでもあるひとみ、スランプを乗り越えさらに情感豊かにきめ細やかになった彩乃の表現力、そこで芽生のひたむきさと未夢の儚さと裏腹の力強さが一際美しく映え、それらをしっかり受けとめたうえで洗練さえ感じさせる歌の世界へと誘うのが友梨。例えば「冷めた紅茶とわたし残して」なんて野暮ったいフレーズさえ切なく響いてくるように、それぞれの聴きどころもしっかりとある。

そんなわけでSay long goodbyeは久々に溜飲を下げてくれる快作にちがいないわけだが...、その5分間が終わってしまうと...バラードには似つかわしくなくタイトルからもかけ離れた衣装が気にかかる。バラードだからシックな装いは安易だとしても、かといってバラードでSay long goodbyeでこの衣装はなかなかの力技ではないか。さらにビデオもきれいでかわいいだけでつまらない、涙でお茶を濁している感じも安っぽくていただけない。いずれもマイナスになりはしないだろうけど彼女達の歌声にプラスに働くとも思えない、売上げにもさほど貢献していない気がする。この曲と歌声なら、室内管弦楽の演奏で完全ライブ録音、そのリハーサル風景を含めたドキュメンタリーにでもしたほうがよほどアピールしただろうし、少なくともサクッと涙のシーンを織り込むよりは感動的なものになったと思う。アイドル的な売り方も全然構わない。ただこの素晴らしい歌ありきという点だけはぶれてもらっては困る。
posted by atons at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京女子流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月24日

東京女子流「TOKYO GIRLS' STYLE LIVE AT BUDOKAN 2013」

Attack Hyper Beat POPとW.M.A.Dで畳み掛けるオープニングから前半10曲は、昨年の武道館公演から何倍も凄みを増した「月とサヨウナラ」を筆頭に、緩めのトークをものともしない...圧巻の内容。

...で普通ならその勢いのまま中盤に差し掛かるところで、散漫なイメージの楽曲をただ並べただけのソロ・コーナーと問題作「Get The Star」ですっかりペース・ダウン...。ソロ曲におけるそれぞれの歌声やダンスはとても魅力的、東京女子流クオリティでは明らかに見劣りする「Get The Star」もドラム演奏披露によってひとつの見せ場にはなっているけれど、ソロ・コーナーはせめてメドレー形式の武道館リミックス仕様にする工夫があってもいいと思うし、「Get The Star」についてはつまりドラム演奏がなければどうしようもないだけの話に違いない。しかもアイドルらしいバラエティな感覚と引き換えにライブの醍醐味をあっさり放棄している点は東京女子流らしくない。その後の「Partition Love」から本編ラスト「ヒマワリと星屑」の流れがこれまた素晴らしいだけに余計にもったいない。

ひとみは目にするもの耳にするものを悉く吸収しつくすかのようにまだまだ凄まじいスピードで成長を続けているし、芽生もダンスとボーカルの距離を縮めているのが如実に聴いてとれる。アイドルらしさの域を出なかった未夢の歌声は「月とサヨウナラ」や「Mine」で強くしなやかにうなりをあげている。...それぞれが確実なスキルアップを強く印象付けていることもあり、ボーカルの不調により精彩を欠く彩乃のパフォーマンスが殊更残念に映る。友梨がしっかりと代役を果たしてはいるものの、ミドルエイトでのひとみとの掛け合いがもたらすと高揚感もその直後の満足気な笑顔も無しでは「ヒマワリと星屑」はどうしたって消化不良。そんな状態でもソロ曲で聴かれる豊かな表現力やドラム演奏からうかがえる音楽的素養においてやはり頭ひとつ抜きん出ている彼女の不調は、やむを得ずセットリストから「Limited addiction」や「ゆうやけハナビ」を欠く以上にライブ全体に大きなダメージを与えている。と同時にこれは、改めて東京女子流のパフォーマンスが5人の絶妙なバランスの上に成立していることも裏付けていると思う。


「勝負の年」というよりはその勝負がむしろ容易に結実するはずだった(いくつもの)好機を(みすみす)逃したことでそれまでの流れにブレーキがかかり、 不可解と口惜しさが渦巻いた昨年を象徴するようなステージには複雑な想いも過ぎるけれど...、しかし迷走の1年さえつまりこんな風にして乗り切ったのだった...と思う間もなく、迷走も停滞も進化の過程に違いないといわんばかりの堂々たるパフォーマンスに結局は魅せられる。
posted by atons at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京女子流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月18日

この障壁が何のためにあるのか教えて

東京女子流の新曲Partition Loveはオリコン週間チャート9位だった。デイリー・チャートでは4位/19位/5位/15位/17位/51位以下...というまるでここ最近の迷走ぶりを思わせる動きだったのでトップ10入りさえ危うそうだったが...、とにかく16位にとどまった前作「ちいさな奇跡」から盛り返したのは良かった。

しかし、Get The Starを歌わなかったら...歌詞が森昌子じゃなかったら...先行配信せず満を持してのリリースだったら...PVが武道館ライブ映像だったら...という心残りの数々が何も過度な要求やファンの勘違いなどではなく、順当に極々当たり前のことをするだけでおそらく「ちいさな奇跡」も「Partition Love」も難なく週間トップ5入りをしていただろうに...と思うとやはり口惜しくもったいない。

ショートムービーは印象的なシーンや台詞も見当たらず、せいぜいバラエティ番組の再現VTRのクオリティ、東京女子流のパフォーマンスの傍らではとても味気ない。カップリングの「月の気まぐれ」も狙いすぎが裏目に出て曲調ほど面白くない。彼女たちの歌声の魅力を最大限に生かす配慮がなされないと、こういうことになってしまう...という悪い例。あのGet The Starにしてもその点にこだわりがあればまだ聴けたと思う。...ショートムービーといいカップリング曲といい、どうも余計なことをしてかえって彼女たちの足を引っ張っている感じがする。

Partition Loveの歌詞も音楽情報サイト等で言われているほどには衝撃的でもストレートでもない。学校にまつわるキーワードが散りばめられているくらいのもので、その壁が何のためにあるのかさえ教えてもらえないようでは映してはいけない部分に花が被る類の古典的手法の域も出ない。一方で禁断の恋なら表現自体もっとひそやかでなければならないとも思う。女子目線からの「切なさ」についていえば、禁断に限らず恋とは概ね切ないから歌になるのだし、中途半端に教師と生徒の関係に限定して安易に禁断を持ち出してしまうよりも、例えばLimited addictionのほうが表現としては意味深長で面白く聴けたりもする。


たしかに武道館ライブ映像のように東京女子流のパフォーマンスがそういった矮小な世界観や余計な足かせをあっさりぶち破り、結局は自分達の力で更なる高みへと突き進んでいるわけだから、周囲の雑音など気にしなくていいのかもしれないし、それを目の当たりにした時の興奮も捨てがたいけれど...、それにしてもチャート順位にまで影響を及ぼすようでは困る。Get The Star以降の「このカベ(障壁)が何のためにあるのか教えて」ほしいくらいだ...。

東京女子流 / Partition Love(LIVE AT BUDOKAN 2013)
http://www.youtube.com/watch?v=Ho_cvqyEKTE

posted by atons at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京女子流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月10日

東京女子流「LIVE AT BUDOKAN 2013」4月16日リリース

東京女子流のライブBlu-ray/DVD「TOKYO GIRLS' STYLE LIVE AT BUDOKAN 2013」が4月16日にリリース。昨年12月に行われた2度目の武道館公演を収録。「Limited addiction」を外して「Get The Star」を歌ったというのがいまだに納得できないけれど...、スタジオ・ヴァージョンを越えたあの凄い「Partition Love」を観てしまった後では...ただただ4月16日が待ち遠しい。

Blu-ray 3枚組(豪華版)
http://tower.jp/item/3466800/TOKYO-GIRLS'-STYLE-LIVE-AT-BUDOKAN-2013
Blu-ray
http://tower.jp/item/3466801/TOKYO-GIRLS'-STYLE-LIVE-AT-BUDOKAN-2013
DVD 2枚組
http://tower.jp/item/3466802/TOKYO-GIRLS'-STYLE-LIVE-AT-BUDOKAN-2013

東京女子流 / Partition Love(LIVE AT BUDOKAN 2013)
http://www.youtube.com/watch?v=Ho_cvqyEKTE
posted by atons at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京女子流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月07日

東京女子流「Partition Love(LIVE AT BUDOKAN 2013)」

東京女子流の新曲「Partition Love」の武道館公演(昨年12月)でのパフォーマンス映像が素晴らしい。

東京女子流 / Partition Love(LIVE AT BUDOKAN 2013)
http://www.youtube.com/watch?v=Ho_cvqyEKTE

現実味には乏しく、ファンタジーにしても直接的過ぎる...かといって妄想に耐えうるほどの深みはない...でもいい歳したおっさんがニヤニヤして聴いていたら通報はされないまでもそれなりに問題ありな...ライトノベル的歌詞の矮小な世界観が、有無を言わさぬ説得力でもって見事に昇華されてしまう(ついでに「Get The Star」以降の制作陣の迷走も帳消しになってしまう...)くらいに瑞々しく躍動的なボーカル・ワーク。歌詞を除けば新たな名曲に違いなかったスタジオ・ヴァージョンが、このライブ音源を聴いてしまうと無難にまとまり過ぎているように聞こえ、すでに物足りなく感じられるのだから凄い。

ビデオについても、ショート・ムービーをフィーチャーした野暮ったいヴァージョンよりも、この武道館ライブ映像のほうが断然プロモーションになると思う。

東京女子流 /「Partition Love」MV(Short Ver.)+SPOT
http://www.youtube.com/watch?v=QEojg0y70LQ

posted by atons at 20:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京女子流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月13日

東京女子流「Partition Love」2月12日リリース

東京女子流の「Partition Love」がCDシングルとして来年2月12日にリリース。「Partition Love」は「鼓動の秘密」「Limited addiction」という代表曲の魅力を見事に融合したサウンドに抑制の効いたクールなボーカルワークも新鮮で聴き応え十分な...「ちいさな奇跡」「Mine」に続く傑作。

東京女子流 / 「Partition Love」MV(Short Ver.)+SPOT
http://www.youtube.com/watch?v=QEojg0y70LQ
東京女子流 15thシングル「Partition Love」2014.2.12 On Sale
http://tokyogirlsstyle.jp/discography/index.html

...それだけにすでに先行配信済みである点や、たぶんあの忌々しいシングルのせいで前作「ちいさな奇跡」のオリコン順位がパッせず、決していい流れにあるとはいえない状況が悔やまれる。the policeのdon't stand so close to me(高校教師)の例を引くまでもない、さほど目新しくもないテーマを持ち出して「禁断の恋」とか「衝撃的」などと煽るのもどうかと思う。あえてひねらずにいったであろうサビはやっぱり直接的過ぎるし、...森昌子を連想するなというほうが難しい。ライトノベルな表現も妄想を掻き立てる以前にただただむず痒い(対象年齢もあれば、個人的にこういったベタなドラマ仕立てが苦手という好みも影響しているとはいえ...)。ビデオについても、ショートムービーもあるのだから、せめてMVのほうはそのショートムービーを引きずらない、歌詞の矮小な世界観から解き放たれるようないつもの素晴らしいダンス・パフォーマンスを見せて欲しかった。結果的にグルーヴィーな曲調からするとありえないほどに野暮ったい仕上がりになっている。ドラマシーンを挿入するにしてももっとやり方があっただろうに...。



「ROAD TO BUDOKAN 2013 〜ちいさな奇跡〜」の特典だったトレーディングカードは30種類存在し、それをコンプリートして12月22日武道館公演で31枚目をゲットすればサイン入りポスターがもらえるらしい...。

自分だって聴かないアナログ盤を買ったり、ペーパーバックとハードカバーをそろえずにいられないわけだから、批判したり呆れたりする立場にもない。傍から見れば五十歩百歩、トレーディングカード1枚分なら同情の念も持ち合わせている。いい歌というだけで売れるのが非常に難しくなってしまっている、つまりそういったファン層がなければ成立しえない現状を考えれば、ここに一枚だけあるカードを熱心なファンに寄付してあげたいとも思う。歌詞が多少あれでも、「恋愛3部作」なんて余計な宣伝文句がわずらわしくても、31枚のカードを集めてもらえるのがポスター1枚きりでも...、いい歌が聴けるだけは間違いないのだから...東京女子流のファンはまだ幸せなのだと...思いたい。
posted by atons at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京女子流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月26日

東京女子流「ROAD TO BUDOKAN 2013〜ちいさな奇跡〜」

ニュージャックスウィングな「運命」は(東京女子流にしては)ストレートすぎて面白みに欠けたし、ここにタイトルを挙げるだけでも憂鬱な気分になる前作については言わずもがな...、曲/サウンドについては申し分なかったPartition Loveは森昌子がちらついて玉に瑕...、チャート上での順調な伸びやアルバムの充実ぶりとは裏腹にシングル曲の出来に対してはどこか煮え切らない「ジリジリとじれったい」感じがついてまわっていた東京女子流。

しかし、今回の「ROAD TO BUDOKAN 2013〜ちいさな奇跡〜」はそれこそ前作に対する失望や落胆や疑問や口惜しさや腹立たしさ...が雲散霧消する、すっきり晴れ渡った「青い空」のように、久々に文句のつけようのない諸手を挙げて歓迎できる超強力なシングルになった。

タイトル曲「ちいさな奇跡」は「おんなじキモチ」「大切な言葉」路線ながら可憐さとしっかりタイトなグルーヴに開放感も加わり、気持ちのいいストリングスに誘われるソウルディスコな間奏までとことん楽しめる1曲。「Mine」は一転して「宇宙刑事ギャバン」級のフックと前のめりでうねるギターに「期待に応えてあげる」アイドル歌謡な展開まで盛り込んだ、「Limited addiction」「Liar」を彷彿とさせる傑作。

また「ちいさな奇跡」「Mine」ともにリーダーの成長振りが著しく頼もしい。その線の細さは巧すぎる2トップに対するアイドルらしさとして無論これまでも機能していたわけだが、危うさ儚さも自らの魅力としてまっすぐ引き受けたように聴こえる肝の据わった歌声は、すでに全体のバランスとしてどうこうというレベルではなく音そのものとしてハッとさせる輝きを放っている。

...でそんな素晴らしい作品がオリコン週間16位にとどまってしまったわけだから、口惜しさもこのうえない。12月22日武道館公演まで1ヶ月のタイミングに拘ったために通常の水曜日ではなく金曜日のリリースとなったことが影響しているのか、やはり前作に対する失望が尾を引いたのか...、いずれにしても大事なタイミングで音楽を二の次にしたようなシングルを出し、初めてならともかく二度目の武道館へのカウントダウンを優先した制作陣及びスタッフの迷走ぶりはつくづく残念、これだけ強力なシングルを16位に終わらせたら減俸ものだと思う。

ちいさな奇跡
http://www.youtube.com/watch?v=qrBAEsHpyvY
Mine
http://www.youtube.com/watch?v=Ihi9FJc9Jww

posted by atons at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京女子流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月25日

帰ってきた東京女子流

東京女子流のニュー・シングル「ROAD TO BUDOKAN 2013 〜ちいさな奇跡〜」(11月22日リリース)収録の新曲「Mine」を聴いてやっと東京女子流に戻ってくることができた。

東京女子流 - Mine
http://www.youtube.com/watch?v=KVYqIL82j_Y
東京女子流 - ちいさな奇跡
http://www.youtube.com/watch?v=KThTNgpSUR0

「おんなじキモチ」「大切な言葉」路線の「ちいさな奇跡」は十分に魅力的な楽曲であり歌唱でもあったけれど、前作「Get The Star / Last Forever」でのあまりに大きな失望(iTunesでの再生回数わすか5回...)とそのあまりに残念な内容を忘れさせてくれるはずだった「Partition Love」の微妙な歌詞によってすっかりしらけてしまった気持ちを回復させるまでではなかった。

...が「宇宙刑事ギャバン」あたりを思わせるギターがグイグイと牽引するグルーヴに歌詞のはまり具合を含め見事なまでにキャッチーなサビ、「ヒマワリと星屑」に80年代アイドル歌謡らしい切ないBメロまで盛り込んだ、つまり「Get The Star / Last Forever」ではすっかり抜け落ちていた東京女子流本来の魅力を凝縮した「Mine」にはあっという間に首根っこ掴まれて引き戻されてしまった...。「Get The Star / Last Forever」をこちらで「なかったことにする」...というよりは、勢い「なかったことになる」くらいに素晴らしい。同じグループのシングルとして隣り合わせているのがもはや不自然ですらある。あれは何だったのか...「Mine」を聴いた今となっては、まるで悪い夢を見ていたような感じもするし...、なるほどこれがアイドル商法か...と感心したりもする。
posted by atons at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京女子流 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする